【2023年最新版】海外MBA留学に使える奨学金まとめと申請スケジュール

2023年最新版 海外MBAに使える奨学金まとめ 海外MBA

アメリカMBA留学の際、国内大手企業から社費MBA留学派遣生となり、授業料・生活費、更にはテキスト代や航空チケット代まで会社に投資してもらったゆうたろうです。

→私の自己紹介記事

今回は2023年最新版の「MBA留学に使える給付型奨学金リスト」を更新しましたので解説します!

給付型奨学金とは、「返済の必要がない奨学金」のことです。特に、私費で留学を検討されている方には、MBA合格とあわせてぜひ獲得していただいたいです。

本記事は、以下のお悩みをお持ちの方にぜひ読んでいただきたいです。

  • MBA留学したいが、留学費用が心配
  • 自分が応募できる奨学金を知りたいが、調べるのに時間がない
  • 自分に合った海外留学の奨学金を知りたい

この記事を読めば、海外MBA留学で使える奨学金のリストと概要、奨学金の検索サイトの情報について理解できます。加えて、重要な情報として「奨学金申請のタイミング」も一覧にしました。

2023年最新版 海外MBAに使える奨学金まとめ

海外MBA留学は時間との勝負です。受験勉強に忙しいMBA候補生のみなさんが少しでも効率よく情報を集められるよう、渾身の1記事を書いたので、ぜひ参考にしてみて下さい!

私のこの記事への思い

私は「お金を理由にMBA留学を諦める人」を世の中から少しでも減らしたいです。私自身がMBA留学をきっかけに自分のキャリアや人生の考え方が大きく変わり、会社や業界にとらわれず自由に転職もできるスキル・知識・経験を得ることができました。

ただ、振り返ってみると、私はMBA留学費用を捻出するのに非常に苦労しました。結果として社費MBA留学を獲得することができましたが、受験勉強と並行しての資金調達は、もっとまとまった情報があれば効率よく進められたと思います。この記事がこれからMBA受験される方の参考になれば幸いです。

2023年海外MBA留学に使える奨学金リスト

まずはMBA留学に使える奨学金のリストを紹介します。海外留学であれば、大学院留学コンサルティング株式会社が毎年2月ごろに公開している「奨学金リスト」が、海外MBAや大学院も含めて最も広く網羅していますが、残念ながら2023年は更新されていないようです。したがって、海外MBA留学者向けには私のまとめた以下の奨学金リストを参照していただければと思います。

(注意)奨学金に関する情報はできる限りアップデートするようにしていますが、最新情報は常に更新されますので必ずご自身で一次情報をご確認ください。

【給付型】
① フルブライト奨学金(アメリカ留学)
② チーヴニング奨学金(イギリス留学)
③ 伊藤国際教育交流財団奨学金
④ 中島記念国際交流財団 日本人海外留学奨学生
⑤ 平和中島財団 日本人留学生奨学生
⑥ 国際ロータリー財団 ロータリー奨学金 (Rotary Global Scholarship)
⑦ 日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度
⑧ 一般社団法人CWAJ 海外留学大学院女子奨学金
⑨ (合格後)神山財団奨学金
⑩ (合格後)本庄国際奨学金
⑪ (合格後)IELTS奨学金

それでは順に解説していきます!

フルブライト奨学金

アメリカにMBA留学を考えているのであれば、非常に手厚いのがフルブライト奨学金です。

奨学金によって選考時期は異なるのですが、最も締め切りが早い奨学金の1つでもあります。フルブライト奨学金はなんと1年以上前に締め切りが設定されています。2024年度の選考スケジュールは以下です。

フルブライト奨学金1フルブライト奨学金2

特に今年は例年よりも15日早い締め切りが設定されており、5月15日がオンライン登録の締め切りなので注意しましょう。

注意点としては、アメリカMBA修了後、直ちに日本に帰国しなければならず、帰国後2年間は日本に滞在することが義務付けられていることです。MBA卒業後に現地就職を狙っている方は注意しましょう。

フルブライト奨学金のウェブサイト

チーヴニング奨学金

チーヴニング奨学金

イギリスMBAを検討している場合、イギリス政府からの給付型奨学金である「チーヴニング奨学金」も忘れてはならない選択肢です。

チーヴニング奨学金についての情報は日本では少ないですが、下記の通りスケジュールはフルブライトと比べるとタイミングが遅いですので、エッセイや推薦状対策を進めるのと並行して検討してみてはいかがでしょうか?

公式ウェブサイトでは2023年4月現在、今年の選考スケジュールは8月に発表されると記載があります。参考までに2022年のスケジュールを紹介します。

2022年8月2日 募集開始
2022年11月1日 締め切り
2022年11月〜12月 書類選考
2023年2月 面接への案内開始
2023年2月〜4月 推薦状と学位に関する書類の提出
2023年2月〜4月 面接
2023年6月初旬 選考結果発表
2023年7月13日 オファー受領の締め切り
2023年9月〜10月 留学開始

チーヴニング奨学金のウェブサイト

伊藤国際教育交流財団奨学金

公式ウェブサイトでは2023年4月現在、2024年度の募集期間はまだ発表されていませんが、伊藤国際教育交流財団奨学金も魅力的な奨学金です。

例年だと募集開始は6月後半、締切は8月後半になりますので、早めに準備を始めるのが良いでしょう。

奨学金の内容としては、海外大学院に留学する日本人を対象に授業料(年間300万円上限)、生活費(月約20万円)、渡航費が給付されます。給付される金額も大きく、非常に魅力的な奨学金なのですが、「申請願書は全て手書きで8部用意」する必要があり、申請に時間と労力がかかることが注意点です。

参考までに、昨年度の募集要項は以下の通りです。

伊藤国際教育交流財団奨学金

伊藤国際教育交流財団奨学金のウェブサイト

中島記念国際交流財団 日本人海外留学奨学生

中島記念国際交流財団はMBAなどの修士号取得予定者だけでなく、博士号取得も対象になっており、手厚い奨学金です。

公式ウェブサイトでは2023年4月現在、2024年度の募集期間はまだ発表されていませんが、例年だと募集期間は8月1日~8月後半になります。募集期間が3週間と非常に短いので、事前に準備しておくとよいでしょう。

参考までに昨年の募集要項は以下の通りです。授業料(年間300万円上限)、生活費(月約20万円)、往復渡航費などが支給されます。注意点としては、30歳以下という年齢制限があります。

中島記念国際交流財団

中島記念国際交流財団 日本人海外留学奨学生のウェブサイト

平和中島財団 日本人留学生奨学生

平和中島財団の日本人対象の奨学金は、2023年4月現在、公式ウェブサイトによると「2024年度奨学生の募集は2023年9月~10月に行う予定」と記載があります。例年通りのスケジュールでおこなわれる予定です。

平和中島財団の奨学金は、MBAを含む海外大学院に留学する日本人を対象に月額20万円(年間240万円)が支給されます。

平和中島財団

フルブライト奨学金や伊藤国際教育交流財団に比べると金額は少し落ちますが、その代わり提出書類が少なく、申請にかかる労力は少なくなります。参考までに昨年度の募集要項は下記の通りです。留学する大学で使用する言語に応じ,語学スコアの要件が求められます。

平和中島財団 日本人留学生奨学生のウェブサイト

国際ロータリー財団 ロータリー奨学金 (Rotary Global Scholarship)

世界中の留学生から人気の高いロータリー奨学金は、日本でも活用することが可能です。

特徴としては、ロータリー財団は日本の地区ごとに分かれているので、まずは自分の地区がどこに当たるのか確認することから始めましょう。(応募締切スケジュールや奨学金の金額は地区により異なりますので注意しましょう)下記のリンクから検索できます。

My Rotary検索

募集人数は毎年1~3名ですが、これは地区ごと募集人数なので、日本からは地区を合計すると数十名は選出されています。給付金額は地区ごとに異なりますが、目安として授業料、生活費、旅費として約27,000~30,000米ドルが支給される手厚い奨学金です。地方の方が競争率が低いこともあるため、是非チャレンジしてみましょう。

参考までに、2580地区(東京都の一部および沖縄県)のウェブサイトを紹介します。昨年の応募要項は以下の通りです。

国際ロータリー財団

国際ロータリー財団のウェブサイト

日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度

独立行政法人の日本学生支援機構(JASSO)は、海外留学のための奨学金を複数提供しています。MBA留学も支給の対象で、「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」がそれにあたります。毎年9月頃に募集要項が公開され、10月中旬が応募締め切りになります。

ちょうどMBA出願の1st Roundの締め切りと重なりますので、事前に準備しておきましょう。

採用されると授業料として年間250万円を上限とする実費額と、月額で89,000円~14,8000円(留学地域による)の奨学金が給付されます。

驚くべきは採用人数の多さです。以下の公式ウェブサイトに記載されている採用人数をご確認ください。2022年度に採用された日本人学生は121人、2023年度はなんと151人です。

日本学生支援機構(JASSO)1日本学生支援機構(JASSO)2

2023年では応募者453人中、151人が採用されたので、確率にすると約33%(3人に1人)が採用されています!是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度のウェブサイト

一般社団法人CWAJ 海外留学大学院女子奨学金

日本国籍あるいは日本国特別永住権を持つ女性のみが応募できる奨学金です。例年の募集人数は2名と競争率が高いですが、年間300万円が支給され、年齢と専攻分野の制限がないのが特徴です。

2023年4月現在、公式ウェブサイトでは2024年度の奨学金の募集詳細についてまだアナウンスがありませんが、例年ですと募集締切は10月後半になります。

一般社団法人CWAJ 海外留学大学院女子奨学金のウェブサイト

MBAスクール合格後に出せる奨学金3つ

以下3つの奨学金については、MBAスクール合格後に奨学金申請をすることができます。受験中は奨学金まで手が付けられなかった方は検討してみましょう。例年は秋以降に募集要項が発表されますので確認してみましょう。

詳細は2023年度の奨学金の記事で解説していますので、ご確認ください。

給付型奨学金は早めの準備が必要

今回、当記事で紹介している奨学金は全て「給付型」の奨学金です。つまり、返済の必要がない給付金のことです。

給付型奨学金の場合、エッセイ(小論文)が求められます。エッセイで問われる内容については、海外留学の目的や、留学後のキャリアビジョンについてです。そして、エッセイなど書類審査が通過した後はインタビュー(面接)を経て、採用されるかどうかが決まります。

選考プロセスの中で最も重要なのがエッセイです。私のアドバイスとしては、「早めにエッセイで問われる内容を確認し、準備に取り掛かること」です。

試しに、フルブライト奨学金で過去に問われたエッセイ課題を紹介します。

① Brief summary of project(米国で勉強・研究したい内容)
② Background / Feasibility(自分の学位を取った分野と勉強・研究したい分野が異なる場合、いかに実行可能か?)
③ Justification for the proposal-1(なぜその研究分野か?)
④ Justification for the proposal-2(なぜこの段階で、アメリカで勉強必要があるのか)

これらをオンライン登録の締め切り(2024年度は5月15日締め切り)までに1,000字~2,000字の英語で書く必要があります。いかがでしょうか?正直、最初は全く何を書いたら良いか分からないですよね?

奨学金エッセイの書き方については、基本的にMBAのエッセイと同じです。以下の記事を参考にしてエッセイ準備を進めましょう。

この記事を読まれている方で、2024年に奨学金をもらって留学する予定の人は、今すぐに奨学金エッセイの課題をチェックすることをオススメします!

奨学金を獲得するためのポイント4つを以下の記事にまとめました。ぜひご確認ください!

MBA留学・海外大学留学のための奨学金検索 お勧めウェブサイト

MBA留学だけでなく、海外大学留学のために奨学金を検索する場合、以下の3つのサイトがおすすめです。ぜひ確認してみて下さい。

国内最大の奨学金サイト「ガクシー」:奨学金の絞り込み機能付き
日本学生支援機構(JASSO):奨学金の検索機能が便利
XPLANE 海外大学院向け奨学金データベース:海外大学院の特にPh.D.進学向けの奨学金を網羅

奨学金以外にもある!MBA留学資金調達の方法4つ

海外MBA留学の学費調達について、奨学金以外にも費用を抑える方法はたくさんあります。私が最もオススメするのは『社費MBA留学』です。

ご自身の勤めている企業にMBA社費留学制度がある場合、迷わず応募しましょう。

以下の記事では奨学金以外の学費調達法について4つ解説していますので、興味のある方はぜひご参照ください。

【2023年最新版】海外MBA留学に使える奨学金 まとめ

海外MBA留学で利用できる奨学金の紹介と、奨学金以外で海外MBA留学のための資金調達法を紹介してきました。改めて、この記事で紹介した海外MBAに活用できる給付型の奨学金は以下になります。

① フルブライト奨学金(アメリカ留学)
② チーヴニング奨学金(イギリス留学)
③ 伊藤国際教育交流財団奨学金
④ 中島記念国際交流財団 日本人海外留学奨学生
⑤ 平和中島財団 日本人留学生奨学生
⑥ 国際ロータリー財団 ロータリー奨学金 (Rotary Global Scholarship)
⑦ 日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度
⑧ 一般社団法人CWAJ 海外留学大学院女子奨学金
⑨ (合格後)神山財団奨学金
⑩ (合格後)本庄国際奨学金
⑪ (合格後)IELTS奨学金

受験生のみなさんの成功を心よりお祈りしております!

★みなさんへお願い★
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多くの方にこの情報が届くことを願っています!

奨学金を獲得するポイントついては以下の記事で解説しました!詳しく学びたい方は是非ご参照ください。

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