【返済不要】海外MBAスクールが提供する奨学金まとめと学費の実態

海外MBAスクールが提供する奨学金まとめと学費の実態_アイキャッチ 海外MBA

海外MBAスクールに留学する費用は年々高くなっています。アメリカ人でさえも奨学金やローンを組み合わせてMBA取得をする学生が多いです。

一方で、MBA留学に関する奨学金の情報はあまりまとまっておらず、ただでさえ忙しいMBA受験中に奨学金の情報収集まで手が回らない受験生は非常に多いです。

日本ではネットで検索すると「日本の財団」が提供する奨学金はある程度情報が出てくるのですが、意外と見落としなのが「MBAスクールが提供する奨学金」です。そこで、本記事では以下の疑問についてお答えします!

  • 海外MBAスクールの留学生向けに提供される奨学金とは?
  • 応募せずにもらえる奨学金って何?
  • 海外MBA留学にかかる費用はどのくらい?

この記事を読めば、海外MBAスクールが提供する奨学金が理解できます。なぜなら、MBAの受験プロセスを一通り経験した筆者が、実際に具体例を挙げながら解説しているからです。奨学金は各スクールによって様々ですので、上手な情報収集の方法も説明します。加えて、参考までにMBA留学にかかる費用についても地域別にまとめました。

海外MBA留学は時間との勝負です。受験勉強に忙しいMBA候補生のみなさんが少しでも効率よく情報を集められるよう、自分が受験生のときに知りたかった情報をまとめましたので、ぜひ参考にして下さい!

(注意)奨学金に関する情報はできる限りアップデートするようにしていますが、最新情報は常に更新されますので必ずご自身で一次情報をご確認ください。

海外MBAスクールが提供する奨学金

海外のビジネススクールが提供する奨学金(返済義務なし)は、各スクールによって変わります。本記事では、まずアメリカ、イギリスの代表的なビジネススクールを例にとって日本人留学生が応募できる奨学金を紹介します。

Harvard MBA(HBS)が提供する奨学金

ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)では、日本人を含むインターナショナルMBA学生向けに返済不要の奨学金(Scholarship)を提供しています。

一般的に、アメリカの各大学が支給する返済不要の奨学金は2種類に分かれます。①学業等が優れた学生に与えられるメリット・ベースの奨学金と、②経済的な理由で学資が不足している学生をサポートするために支給されるニード・ベースの奨学金です。

基本的にHBSが留学生向けに提供するのはニード・ベースの奨学金です。奨学金の内容詳細は、ハーバード公式ウェブサイトの「Financial Aid」のページで紹介されています。

HBS Financial Aid

具体的には、HBSの合格者はアメリカ国内であれ留学生であれ、全員がハーバードMBA奨学金に申請することを勧められます。約50%のハーバードMBA生がこのニード・ベースの奨学金を受け取っており、ハーバードMBAの1年間の学費は約7万6000ドル(約1000万円)ですが、2021〜2022年の奨学金支給額は年間平均で42,000ドル(約570万円)です。つまり、学費の約半分程度が奨学金で支給されていることになります。

また、2022年の8月にHBSは経済的に困窮しているMBA学生(全学生の約10%)に対して、授業料と手数料の全額を奨学金として支給することを発表しています。

日本語で読みたい方はこちらの記事をどうぞ。

HBSが提供する奨学金についてはこちらの記事でも詳細が説明されているので参考にしてください。

London Business School(LBS)が提供する奨学金

London Business Schoolでも返済不要の奨学金を提供しています。

イギリスのビジネススクールでは、奨学金に「応募しなくても」MBA受験するプロセスで奨学金提供の対象になるかが判断され、基準を満たせば奨学金がオファーされる場合があります。

例えば、LBSのケースを見てみましょう。以下は「London Business School + Scholarship」で検索してトップに出てくるLBSの公式ウェブサイトです。

LBS Scholarships

Scholarshipsの欄を見ると、「Admitted students are automatically considered for all awards.」と書かれています。つまり、LBSに合格した学生は自動的に奨学金提供の対象として考慮されるということです。詳細は「Browse all of our scholarships」ボタンをクリックしてみましょう。

LBS Search for funding

Search for fundingのページが表示されます。ここで自分が出願したいプログラムや国籍などを選択して、対象の奨学金を検索することができます。試しに左側の選択肢の部分で「Program: MBA」「Type of Funding: Scholarship」「Nation of: Japan」を選択してみましょう。日本人対象の返済不要の奨学金が表示されます。

LBS Search for funding_Japan

例えばここで表示される 「London Business School Fund Scholarships」は全てのMBAプログラム合格者が対象です。LBSのMBAプログラムに合格すれば自動的にこの奨学金の候補者として審査されることになります。

London Business School Fund Scholarships

このように海外のビジネススクールでは、スクールごとにオファーされる奨学金が異なりますし、出身国や性別などによっても変わります。

奨学金は応募せずにもらえる可能性あり

上記の通り、特にイギリスのMBAスクールでは「応募せずにもらえる」奨学金があります。つまり、MBAスクール出願をして、選考される過程で条件に合う候補者は奨学金が自動的にオファーされる場合です。

実際に私の知人はLeeds大学のMBAプログラムに合格し、奨学金として授業料の約半額が支給されました。私費留学の方だったので、非常に助かったとのことです。

MBA私費留学で少しでも費用を抑えたい方はぜひ参考にして下さい。自分の志望するMBAスクールでどのような奨学金があるのか調べる際は、「MBAスクール名+Scholarship」で検索してください。MBAスクールの「Financial Aid」に相当するウェブサイトがヒットしますので、内容が確認できます。

イギリス政府が提供する奨学金

MBAスクールが提供する奨学金以外にも、イギリスMBA留学であればイギリス政府が提供する奨学金(チーヴニング奨学金)があります。倍率は高いですが学費全額負担に加えて旅費、滞在費、その他手当も出ますので非常ン手厚い奨学金です。

イギリスのMBAを目指されている方は是非トライしてみましょう。

チーヴニング奨学金については以下の記事で解説していますので是非ご確認ください。

日本の財団が提供する奨学金

日本の財団でもMBA留学に使える奨学金を提供しています。以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひご確認ください。

応募の締め切りは早いもので5月中旬、多くの奨学金は8~10月が締め切りのピークですので早めに準備するようにしましょう。

奨学金以外に教育ローンの選択肢も

ここまで紹介してきたMBAスクールの奨学金、日本の財団が提供する奨学金などを得られたとしても、学費に加えて現地生活費や渡航費など、留学費用全てを賄うために十分であるとは限りません。

また、これまでのキャリアや学業成績が弱く、奨学金を得られない方もいるでしょう。他に留学費用を工面する方法として、教育ローン(学生ローン)もあります。

金利としては1.7%~高いものまで様々ですが、教育ローンのメリットとしてはいつでも申し込みが可能なので緊急で資金が必要なときにまとまったお金を借り入れることができます。

また、教育ローンの場合、借りた翌月から返済が始まるので注意が必要です。

海外MBAスクールの学費の実態

MBA留学を検討している方は、学費がどのくらいかかるか参考にしてください。実際は学費に加えて、現地での生活費や渡航費、保険代、教材費などが掛かります。

【アメリカビジネススクールの留学費用】
1年間:945〜1,630万円

【内訳】
年間学費:700万〜1,000万円、生活費(家賃・食費・その他):220万〜580万円、渡航費:10万〜20万円、保険代:15万〜30万円

【ヨーロッパビジネススクールの留学費用】
1年間:675万〜1,150万円

【内訳】
年間学費:500万〜700万円、生活費(家賃・食費・その他):150万〜400万円、渡航費:10万〜20万円、保険代:15万〜30万円

【アジアビジネススクールの留学費用】
1年間:598万〜814万円

【内訳】
年間学費:500万〜600万円、生活費(家賃・食費・その他):80万〜180万円、渡航費:6万〜10万円、保険代:12万〜24万円

一般的にアメリカのMBAスクールに比べて、ヨーロッパやアジアのスクールの学費は7割程度、さらにアジアでは生活費が欧米に比べて低くなる、というイメージです。

海外MBAスクールへ留学するには

海外のMBAスクールへ留学するには、語学系のスコア(TOEFL、IELTS)に加えて、出願書類(エッセイ、レジュメ、推薦状、大学の成績表)の書類審査と面接を通過する必要があります。

出願に関しては必ずMBA留学カウンセラーや留学のための専門校(留学予備校)を活用しましょう。
実際に私がTOEFL68点からMBAスクールに合格するまでの全ステップは以下の記事にまとめました。是非ご参考下さい!

【返済不要】海外MBAスクールが提供する奨学金まとめと学費の実態まとめ

海外のMBAスクールが提供する奨学金について紹介してきました。改めて、この記事のポイントをまとめると以下になります。

  • アメリカのビジネススクールが支給する奨学金はメリット・ベースとニード・ベースがある
  • イギリスなどのビジネススクールではMBAに合格すれば自動的に選考される奨学金がある
  • 海外のビジネススクールではスクールごとや出身国・性別ごとにオファーされる奨学金が異なる

受験生のみなさんの成功を心よりお祈りしております!

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奨学金を獲得するポイントついては以下の記事で解説しました!詳しく学びたい方は是非ご参照ください。

MBA留学の費用計画が立てられたら、次はTOEFL/ IELTSのスコアメイクをしましょう!以下の記事もぜひ参考にしてみて下さいね。

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