プラットフォームを使ってEコマースビジネスを始めたいと思っているみなさん、下記のような悩みを持っていませんか?
- Eコマースビジネスを始めたいが、プラットフォームは何を使えばいい?
- Shopify(ショピファイ)とBASEの違いを知りたい
- 自分のEコマースビジネスにはShopifyとBASEどちらが合っている?
この記事を読めば、『ShopifyとBASEの違い』が分かるだけでなく、自分のEコマースビジネスには『どちらがより合っているか』を知ることができます。
私がアメリカMBA留学時の人気授業『Eコマース』で学んだ知見を盛り込み、Eコマースビジネスを運用する上でのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にして下さい!
世界シェアNo.1のShopifyと日本市場でユーザー数の多いBASE
最初にShopifyとBASEについて簡単に説明します。両方ともEコマースサイト(ネットショップ)を初心者でも簡単に作成できるサービスを提供しています。(これをEコマースプラットフォームと言います。)
Shopify(ショピファイ)はカナダ発、世界最大のEコマースプラットフォームです。全世界175カ国で100万店舗以上が運営されています。
BASE(ベイス)はTVCMの効果もあってか日本でのユーザー数が2020年に急増しており、現在は日本国内においてユーザー数No.1となっています。
両者ともに成長の背景としては、Amazonや楽天などの『大型ショッピングモール』での運用に疲弊したEC事業者・個人運営者が、自社運営サイトの重要性に気づき始めたからと言われています。
ShopifyとBASEの1番の違い
Eコマースを始める上で、『Shopify』と『BASE』で悩んでいるみなさん、1番の違いは何だと思いますか?機能の違いはもちろんありますが、一言でいうと、『有料か無料か』の違いです。
Shopifyは月額利用料が$29(約3,000円)で無料プランはありませんが、サイトデザインやSEO対策、決済方法など、ネットショップを運営するために十分すぎるほどの機能が揃っています。
一方、BASEはネットショップ作成、商品登録・販売まで無料で一通りできます。無料でできる分、気軽に始められますが、ネットショップを運営していくうちに機能が限定的に感じる可能性があるかもしれません。
以下、両者を詳しく比較していきます。
ShopifyとBASEの比較
下記の項目について、ShopifyとBASEを比較していきます。
- 知名度
- コストの比較(初期費用・月額利用料)
- 基本機能の比較
- 決済手数料の比較
- 入金サイクル
- デザインテンプレートの比較
- 詳細機能の比較
知名度
ShopifyとBASEの2020年の日本国内ユーザー数を比較してみました。
(Values, Incより引用)
世界でNo.1シェアのShopifyですが、日本での知名度・ユーザー数はBASEに軍配が上がりそうです。大規模なCMの効果があり、BASEのユーザー数が2020年から急増しています。
コストの比較(初期費用・月額利用料)
ネットショップを始めるためのコストは、『初期費用』と『月額費用』があります。下記の比較表を確認してください。
BASEはご覧の通り、初期費用・月額費用ともに無料です。一方でShopifyは冒頭で述べた通り、最も安い『ベーシックプラン』で月額$29(約3,000円)かかります。ここをどう見るかは、以下の機能面・決済手数料等を比較していく必要があります。
基本機能の比較
まずは、ShopifyとBASEの基本機能を比較しました。
独自ドメインについては、Shopifyは他社サービスで取得したものでも利用できます。一方、BASEは他社サービスで取得したものをサブドメインとして利用可能です。
決済方法についてはShopifyの方が選択肢は多いですね。
決済手数料の比較
決済手数料ではShopifyが勝ります。私の調べた限り、Shopifyの決済手数料はあらゆるEコマースプラットフォームで最安値です。これはつまり、決済手数料が低いため、ビジネスがスケールするほど利益率が高くなることを意味します。
(データ参照元)
BASEヘルプ、Shopifyペイメント
入金サイクル
こちらもShopifyに軍配が上がります。実はEコマース運営において、資金の回転は重要な要素です。Shopifyでは最短5営業日で、毎週売上が入金されます。
デザインテンプレートの比較
BASEとShopifyのデザイン画面を比較してみました。下記の画像の、上がショップデザイン画面、下が商品登録画面です。
BASE、Shopifyともに初心者でも簡単に制作できる画面(インターンフェイス)になっています。実際に、私やMBAのクラスメイトはWebサイトを制作するのは初めてでしたが、感覚的に画面操作することができました。
ストアデザイン・商品登録については、Shopifyの方が入力項目が多いので細かな設定ができます。よってカスタマイズ性はShopifyの方が高いと言えるでしょう。
その他のデザイン機能を比較してみます。
上級者向けになりますが、BASE、ShopifyともにHTML、CSS編集が可能です。BASEはデフォルトのままだとストアデザインに『BASEロゴ』が表示され、ロゴを非表示にするには月額500円が掛かります。一方、Shopifyは無料です。
無料デザインテンプレートの数はどちらもそれほど差はありませんが、やはりデザイン性に定評のあるShopifyの方がクオリティは高いと感じます。有料テンプレートだと更にその差は顕著で、Shopifyの有料テーマ数は1000を越える中から選ぶことができます。
ストアデザイン・カスタマイズ性についてはShopifyの方が優れていると言えるでしょう。
詳細機能の比較
ShopifyとBASEの詳細機能を比較してみました。
ネットショップでは『集客』が重要になってきますが、SEO対策では詳細設定ができるShopifyが有利です。SNS連携についてもShopifyが他サービスとの連携も多く、Instagram、Facebook、Twitterの他にPinterest、Tumblrと連携できます。
さらに、Shopifyが持っているBASEにない機能だと、カゴ落ち防止機能、多言語対応、まとめ販売や再入荷通知機能もあります。Shopifyがここまで多機能なのは、他社によって開発された2,500以上のアプリを導入できるからです。よってユーザーの要望の大部分は対応できますが、アプリ導入には中級者以上のスキルが必要になる場合があります。
デジタルコンテンツを販売できる『ダウンロード販売』ですが、こちらもShopifyの方が有利です。1商品あたりの最大容量がShopifyは5GBに対してBASEは1Gまで。Shopifyはファイル更新時に、既に購入したユーザーにもダウンロード先を通知できる機能などがあります。
まとめると、Shopifyは多機能でSEO対策もバッチリ、BASEは必要最小限の機能で無料、という違いになります。
ShopifyとBASEはこんな人にオススメ
ここではネットショップの用途別・目的別に、ShopifyとBASEどちらがオススメかを解説します。
Shopifyがオススメな人
Shopifyは本格的にネットショップを始めたい人、将来はビジネスをスケールさせたい人向けのプラットフォームです。
サイト制作や決済方法、SEO対策など、ネットショップで必要なサポートが豊富です。決済手数料が最も低く、多言語・多通貨・海外配送にも対応しているので、越境ECでビジネスをスケールさせたい人には最適でしょう。
Shopifyはこんな人にオススメ
- 本格的にEコマースサイトを運営したい・売上を大きく伸ばしたい
- 将来は越境EC、海外への販売も積極的に行いたい
- ネットショップ運営に必要な機能・デザイン・分析機能が充実したプラットフォームを使いたい
BASEがオススメな人
BASEの魅力はサイト作成から商品登録・販売、ブログ作成やメルマガまで、一通り無料でできる点です。コストを抑えながらネットショップ運営の知識・スキルを高めたい初心者には良いオプションだと思います。
BASEはこんな人にオススメ
- ランニングコストを抑えてネットショップを始めたい
- 基本的に国内向けの販売を行いたい、日本語のサービスだけを使いたい
- ネットショップ運営を初めておこなうので、シンプルなプラットフォームを使いたい
まとめ:Shopify(ショピファイ)とBASEの違い
ShopifyとBASEの違いについて様々な角度で比較してきましたがいかがでしたでしょうか?この記事がみなさんのEコマースプラットフォームの選択にお役に立てることを願っております!
この記事を読んで、ShopifyやBASEを始めてみたいと思った方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみて下さいね。
Shopifyの始め方
3分でできるBASEの始め方
10週間で立ち上げるEコマースのノウハウ
おすすめEコマースプラットフォーム3つ
Shopifyと競合、StoresとBASEの3社比較についてはこちらの記事をご参照ください。
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