【海外MBA留学者向け】奨学金に受かるポイント4つと出願する際の注意点

奨学金を獲得するポイント_アイキャッチ画像 海外MBA

海外MBAに興味を持っている、もしくは将来MBA留学したいと考えているみなさん、下記のような悩みを持っていませんか?

  • MBA留学したいけど、留学費用が払えるか心配
  • 海外MBA向けの奨学金に採用されるポイントを知りたい
  • MBA奨学金はいつから準備を始めれば良い?

この記事を読めば、海外MBA向けの奨学金獲得のポイントと注意点を知ることができます。加えて、奨学金申請に向けた準備のタイミングについても解説しています。

海外MBA留学はスケジューリングが命です。奨学金の準備については想像以上に早めの準備が必要になります。MBA受験生が少しでも効率よく情報を集められるよう、奨学金獲得に関するポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さい!

【地域別】海外MBA留学の費用目安

地域別海外MBA留学の費用目安

まずはMBA留学に掛かる費用をまとめました。奨学金を獲得した人も、自分の貯金や教育ローンを組み合わせて費用を繕う方が大多数です。

【MBA留学1年間にかかる費用】

主に学費、生活費、渡航費、テキスト代、保険代に分けて概算を紹介します。

  • アメリカ(945万〜1,630万円) 年間学費:700万〜1,000万円、生活費(家賃・食費・その他):220万〜580万円、渡航費:10万〜20万円、保険代:15万〜30万円
  • ヨーロッパ(675万〜1,150万円) 年間学費:500万〜700万円、生活費(家賃・食費・その他):150万〜400万円、渡航費:10万〜20万円、保険代:15万〜30万円
  • アジア(598万〜814万円) 年間学費:500万〜600万円、生活費(家賃・食費・その他):80万〜180万円、渡航費:6万〜10万円、保険代:12万〜24万円

(注意)上記の費用はあくまで目安です。海外MBAに掛かる費用は留学する地域やスクールによって大きく変わります。必ずご自身で一次情報をご確認ください。

なお、「海外MBA留学って、準備の費用留学中の費用合わせるとトータルでどのくらいかかるの?」という疑問については、こちらの記事にまとめました。留学資金の概算を掴むためにぜひ参考にしてください。

MBA留学のための奨学金獲得のポイント4つ

ここからは実際にMBA留学に向けて奨学金を獲得するためのポイントを解説します。これまでMBA留学で実際に奨学金を利用したMBA学生にインタビューした内容をまとめました。ポイントは以下4つです。

  • 奨学金の種類とスケジュールの全体感を確認する
  • 迷わずにとにかく出願する
  • エッセイの読み手を意識する
  • ロジックを構築する

順番に解説します。

奨学金の種類とスケジュールの全体感を確認する

海外大学院に留学する際に使える奨学金は数多くありますが、MBA留学となると奨学金の種類は限られます。まずは以下の記事で紹介している奨学金をチェックして、それぞれのスケジュールを把握しましょう。

最も重要なのが、奨学金出願の準備は「想像よりも早くスタートしなければならない」ということです。なぜなら、奨学金の選考は多くの場合エッセイと面接で候補者が決まります。特にエッセイでは、留学の目的やキャリアを明確に語ることが必要とされるため、早めのエッセイ課題の確認と、考えを深めるための時間が必要です。また、MBAエッセイと同様にキャリアカウンセラーとのセッションも必須です。

例えば、2024年9月に留学開始する方の場合、フルブライト奨学金であれば2023年の3月に情報解禁、同年5月15日にオンライン登録の締め切りがあります。応募したい奨学金のエッセイ課題を調べて、今すぐに考え始めましょう。

迷わずにとにかく出願する

「奨学金を出そうか迷っている」という相談をよく受けますが、迷っている時間が非常にもったいないです。出せるものは出しましょう。「私なんかが出願して受かるだろうか?」と考え始めると、想像力は限りなく畏怖する方に広がり続けます。奨学金の採用は、「経歴とキャリアビジョンがいかに凄いか」の競争ではありません。詳しくは後述の「ロジックを構築する」の項で解説しますが、「明確な目標と、読み手への伝え方」の方が重要です。奨学金は出さなければ受かりません。財団は様々な人の挑戦を待っています。

エッセイの読み手を意識する

奨学金のエッセイでは、読み手の立場に立って、「財団の目的を理解しているか?」、「財団の求める人物像にフィットしているか?」を論理的にかつ具体的に語れるかが最も重要です。

そのために、まずは募集要項を読み込みます。例えば、フルブライト奨学金では例年ですと下記のエッセイ課題に答える必要があります。

1. Brief Summary of Project
2. Background/Feasibility
3. Justification for the proposal

いかがでしょうか?正直、初めて見る方は何を書いたら良いのか分からないと思います。これがポイントの1つめで「早めのエッセイ課題の確認と考えを深めるための時間が必要」と述べた理由です。

実際には応募する奨学金やMBAスクールの卒業生に話を聞いたり、エッセイカウンセラーと話しながら自分の考えを組み立てていくことが重要です。ここはエッセイで最も時間をかけるべきところであり、私も実際に2か月以上時間をかけました。基本的には奨学金のエッセイも、MBAエッセイと同様の思考プロセスを辿ることになりますので、エッセイの準備プロセスについては下記の記事をぜひ参考にしてください。

いきなり英語でネイティブカウンセラーと話して自分の思いを伝えられるか不安カウンセラーと話す前に日本語でエッセイのネタ出しや考えをブレインストーミングしたい、という方のために、「MBAエッセイ準備サポートサービス」を始めました。詳しくは下記の記事で紹介していますので、興味のある方はご参照ください。

ロジックを構築する

実際にエッセイを書く際に最も意識すべきことは「ロジック」です。自身の過去の経歴と、これからMBAで学びたいこと、そして将来やりたいことが、一直線上に繋がるように書きます。エッセイの読み手が、あなたに奨学金を給付した先の未来が想像できるようなストーリーを描くことが重要です。これを意識するだけで十分強いエッセイになります。

ここについては、下記の記事の「Short term / Long term Goalとその理由(Your vision)」で詳しく解説していますので是非参考にしてください。

ロジックがしっかり通っていることに加えて、感情をしっかり書くことも重要です。自分はどんな人間で、どんなことにワクワクしたり、悔しい思いをしたのかを生々しく語ると良いです。

私の場合は初めての海外駐在で悔しい思いをした経験と、グローバルで通用する人材になりたいという強い意志をエッセイで表現しました。感情が文章にのることで読み手の共感を呼び、「この人を推薦しよう」とダメ押しになります。論理で納得、感情で共感が重要です。

MBA奨学金応募の際の注意点

ここまでは奨学金に受かるためのポイントを解説してきました。奨学金に応募する際に注意すべき点を紹介します。

条件を必ず確認する

MBA対象の奨学金は多くの場合、年齢制限や語学のスコアなど、満たすべき条件があります。自分が応募したい奨学金の条件を満たしているかどうか募集要項を見てしっかり確認しましょう。

MBAで利用できる奨学金の一覧は下記の記事で紹介していますので、各奨学金財団のリンクから募集要項を確認してみてください。

奨学金の対象がMBAのみか、それ以外の留学も対象にしているかを確認

応募する奨学金が、MBA留学のみ対象なのか、他の大学院留学プログラムも対象にしているのかを確認しましょう。なぜかと言うと、MBAは他の大学院留学と比較すると卒業後の給与が高い傾向にあるため、奨学金採用の優先順位が低くなる可能性があります。

基本的な戦略は既に述べた通り、自分の過去の経歴、MBAで学びたいこと、将来のキャリアプランが一直線上に並ぶようにロジックを明確にして書きましょう。

【海外MBA留学者向け】奨学金に受かるポイント4つと出願する際の注意点まとめ

海外MBA留学で奨学金を獲得するためのポイント4つと注意点を紹介してきました。改めて、奨学金獲得のポイントは以下になります。

  • 奨学金の種類とスケジュールの全体感を確認する
  • 迷わずにとにかく出願する
  • エッセイの読み手を意識する
  • ロジックを構築する

受験生のみなさんの成功を心よりお祈りしております!

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