こんにちは、ゆうたろうです。
この記事は、以下のようなお悩みをお持ちの方に向けたものです。
- MBA留学に行くことは決めたけど、どうやって勉強しよう?
- TOEFLの勉強って何から始めるの?
- TOEFL対策にオススメの参考書や単語帳を知りたい
※この記事の読者の目安として、純ドメ(帰国子女や留学経験がない)、TOEIC で600点~800点あたりの方を対象にしております。
私の約2年間の受験経験とMBAネットワークで集めた情報から、「TOEFL勉強法」を解説したいと思います。
また、今回は「TOEFL iBT 対策」に特化して書いていますが、MBA受験について概要を知りたい方は、『MBAまでの道のり(概要編)』に目を通してみて下さい。
MBA受験の全ステップを網羅した詳細は、以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてくださいね!
TOEFL概要
早速本題ですが、具体的にTOEFL攻略のポイントは以下になります。
- まずは一回本試験を受けてみましょう
- 勉強時間300~800時間(個人差あり)を確保
- トップ校の目安として100点/120点満点 を目指す
- 日本人はReading/ Writingが得点源 (目標スコア内訳はR:26 L:25 S:23 W:26 など)
- 基本的な文法が理解できていれば、とにかく単語力がものを言う(早めの単語帳制覇)
順に解説していきます。
①本試験を受けてみましょう
まず、MBA受験を決意した方には TOEFL iBT 本試験を一度受けてみることをお勧めします。
試験がどのようなものかを知らないと対策の立て方も考えにくいからです。
恐らくTOEFLを初受験する方の多くが、試験時間の長さや、試験問題等に面食らうと思います。これを最初に知っておくことも重要です。
そして何より今現在の自分のスコアを知っておくことが非常に大切です。
②勉強時間300~800時間(個人差あり)を確保
MBA受験において、準備にかける時間で個人差が最も大きいのがTOEFL対策です。これは目標スコア達成に必要な時間が個人によって全く違うからです。
目安としては、TOEFL70点の人が100点のスコアを達成するまでに約300時間~800時間と言われています。
※ちなみに、TOEFLの70点は、TOEICに換算すると850~900点前半くらいです。世の中にはたくさんのTOEIC-TOEFL換算表がありますが、私が最も信頼しているのはアゴス・ジャパンが発表している下記の換算表です。
私の場合は最初に初めてTOEFLの無料模試を受けた際のスコアが68点。(当時TOEICは800点を超えていました)
そこから週20時間の勉強時間(月80時間)を目安に、100点到達まで約8か月かかりました。
つまり、約640時間かけた計算になります。
当時私は非常にインテンシブなプロジェクトに参画しており、年に140日ほどは海外出張しているような状態でした。仕事と並行してMBA合格を目指している方は1つの参考として頂ければと思います。
③トップ校の目安として100点/120点満点 を目指す
目標スコアの設定ですが、仮に希望するビジネススクールがTOEFL100点未満で入学可能であったとしても、100点をターゲットに勉強することをお勧めします。
理由は人間の本質として、例えば90点を目標にしてしまうと、結果80点台止まりになってしまう可能性が高くなるからです。
少しストレッチな目標を設定して、仮に100点に届かなかったとしても90点後半で十分合格を狙えるスクールもあります。
逆に100点をオーバーすることで、更に上位校を目指したくなる可能性もあります。
MBA受験を決めた方は、まずは100点越えを目指されると良いと思います。
④ 日本人はReading/ Writingが得点源
冒頭で述べたように、この記事は基本的に純ドメの方を対象としています。
TOEFLの場合、日本人はReading/ Writingが得点源です。
まずはこの2科目で高得点を狙い、残りのListening/ Speakingで補完して100点越えを目指すことが戦略となります。
この戦略が良い点は、一度基礎力が固まれば、Reading/ Writingのスコアは安定的に27点前後が出せるようになります。
一方でListening/ Speakingはたとえスキルが上がったとしても、その時の試験問題のトピックによってスコアにブレが生じやすい科目になります。
よってなるべくReading/ Writingは早めに高得点が安定的に出せるようにしておき、Listening/ Speakingがヒットしたときに合計で100点越えを狙えるようにしましょう。
⑤ 基本的な文法が理解できていれば、とにかく単語力がものを言う
TOEFLの特にReadingパートは、基本的な文法がマスターできていれば単語力が重要になります。
後述する単語帳を早めに制覇して、安定的に高得点を出せるようにしましょう。
ここで身につけた単語力は、GMAT試験でもそうですし、MBAに入学してからも強力に役に立ちます。
TOEFL使用教材編
私の場合、本試験を初めて受ける前にAGOSの無料TOEFL模擬試験を受け、69点でした。そこから毎月1回ペースでTOEFLを受け、80点までは順調に伸びていきました。(初受験から2か月程度)
TOEFLをやっていると誰しもが一度壁にぶつかると言いますが、私は80点を超えたあたりでした。
80台半ば~90台後半を数か月さまよい、精神的にも体力的にもここがピークでした。
今思うと、ある程度の時点でIELTSに移行しても良かったと思います。(このトピックはまた別の機会に書いてみたいと思います)
※少しだけIELTSに触れますと、IELTSはSpeakingが対人、スコアレンジが狭い、など個人的な相性があります。最近ではIELTSも受け入れているMBAスクールも増えていますので、時期を見てIELTSに切り替える戦略はありです。
【使用教材】
・TOEFL Official Guide(OG)
言わずもがな、MBA受験生の基本です。
TOEFL iBT の公式ガイドでTOEFLの出題形式に慣れていくのが良いでしょう。(過去問も3回分掲載されています)
Official Guideを教材の基本として、ひたすら繰り返し解くことをお勧めします。私は合計で3回以上回しました。
1パッセージを19分で解く練習をすることで、緊張感が増す本番でも80分内に4パッセージを解き終わるようになります。
※更新情報(2020年10月):新TOEFLの問題形式に対応した最新盤の公式ガイド 『6th Edition』も発売されました!
最初から全て英語で解くのは苦手という方は、Official Guide to the TOEFL Test (日本語版)が出ておりますので、日本語付きの公式ガイドから始めるのもいいかと思います。
・TOEFLテスト英単語3800(神部孝)
こちらもMBA受験生の間で有名です。
単語帳は色々ありますが、大切なのは色々と手を出すのではなく、一冊の単語帳を完璧に覚えることです。
100点を目指す場合、全てのランクの単語を覚えるべきです。
覚えた単語はGMATでも、その後のMBA留学でも強烈に役に立つことでしょう。
私個人としては、ランク3を覚えたあたりからTOEFLのリーディングがかなり解きやすくなりました。
・GMAT 重要単熟語(中山道生)
GMAT対策用に購入しましたが、学習していくうちにLevel Bまでの単語はTOEFLのリーディングでも頻出であることを実感し、もっと早く取り組んでおけばよかったと思いました。
Level Bを終えたあたりでTOEFLのリーディングで27をオーバーすることができるようになりました。
英単語3800が終わり、更に高得点(TOEFL110点オーバー)を目指している方はこちらの単語帳か、TOEFL TEST 必須英単語5600(林 功)をお勧めします。
勉強法編
私の場合、自己管理が苦手だったので受験予備校に通いましたが、振り返ってみるとReadingとListeningは自学でも十分可能だったかなと思います。
一方でTOEFLは長期間の継続が勝負になりますので、学習ペースを維持する意味で予備校を検討することも良いと思います。
予備校ではOGの問題を時間を測って緊張感の中で解く練習もできるので、自学が苦手な人にはお勧めです。
【勉強法】
<Reading>
Readingはこれまで大学受験でも特に苦手意識を持ったことはありませんでしたが、TOEFL iBT はそれほど甘くはありませんでした。
個人的な反省点としては、もっと単語力が必要なことを最初から意識して徹底的に語彙力強化するべきだったと思います。
具体的には、英単語3800をレベル3まで確実に覚えたあたりから、Readingはかなり解きやすくなりました。
最終的にレベル4+GMAT重要単熟語のランクBあたりを覚えた時点でR27点がコンスタントに取れるようになりました。
早めにReadingを仕上げることができれば、トータルでも高得点を狙えます。
GMATでもReading力は必要になるので、単語力はいくらあっても損はないと思います。(文法力はある程度の基礎力がある前提)
文法が苦手な方は、いくら単語力を増やしても24点あたりで高止まりするので、伸び悩んでいる方は一度高校レベルの文法書をおさらいすることをお勧めします。
OGを一通り解き終わった方には、Official TOEFL iBT® Tests Volume 1でさらに過去問を解くことをお勧めします。
過去5回分の問題が収録されており、Volume 2を加えるとさらにもう5回分も過去問を解くことができます。
また、中国TOEFL Practice Online でPC環境で過去問が受けられるという情報を多く見かけますが、こちらはアクセス制限等の問題が随時変化しているようなので、ここでは記載を省かせて頂きます。
まとめ:MBA TOEFL全般、Reading編
MBA受験について、今回はTOEFL全体の攻略と、特にReadingに絞って書かせて頂きました。
TOEFL Writing、listening, Speaking攻略については、以下の記事をご確認ください。
MBA留学を目指している方へ、MBA受験の全体像と、受験に必要な全ステップの攻略法をまとめた記事を書きました!ぜひ参考にして下さいね。
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