こんにちは、ゆうたろうです。
海外MBA留学を目指す方にとって、MBA後のキャリアチェンジ、キャリアアップは大きな関心事の1つだと思います。
しかし、まだMBAの勉強を本格的に始めていない方にとって『GMATの試験』とはいったいどういうものなのか、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
当記事は以下の悩みを解決できるものになっています。
- GMATとは?GMAT試験の概要は?
- GMAT対策、勉強の始め方は?
- GMATのスコアメイクの際の注意点は?
- MBA取得後にキャリアチェンジに成功するには?
この記事の信頼性ですが、これから紹介するGMATの概要と海外MBA後のキャリアチェンジのポイントを理解・実践したことで、実際に私は以下を達成できました。
ユニコーン企業で最難関と言われていたインターンを獲得(通過率1.5%)し、その後、Full-timeの正社員として内定を獲得 (2020年3月)
道のりは長いですが、私の周りでもきちんと計画を立ててステップを踏んでいる方は、キャリアチェンジ・キャリアアップを成功させています。
当記事では主にGMATの概要と、海外MBA留学を目指す前に必ず知っておいてほしい『MBA取得時の年齢の意味』を解説します。
そして、記事の最後に『MBA取得後のキャリアチェンジ』に成功するためのポイントを紹介します。
この記事を読み終えることで、『GMAT試験の概要』『GMATの勉強の始め方』が理解できるだけでなく、『海外MBA留学前に知っておくべきこと』が理解できた状態になります。
GMATとは
海外MBA留学するために必要なものとして、試験では2種類のスコアが必要になります。
一つはTOEFL ibt、そしてもう一つがGMATです。
それぞれの試験の位置づけですが、TOEFLは英語力を証明するためのテスト。
GMATはビジネススクールの議論についていける論理力、誤解のない文章を書ける能力、時間内に正確に文章の内容を把握する能力等を測るためのテストです。
TOEFLに比べてGMATに関する情報はあまり多くないので、今回の記事で解説したいと思います。
GMAT概要
GMATは大きく4つのパート(Quantitative、Verbal、IR、AWA)に試験が分かれます。
この中での特に重要視されるのがQuantitativeとVerbalです。
GMATのトータルスコアは200点~800点で採点されますが、トータルスコアを決定するのはQuantitative、Verbalの2科目です。
実際のMBA受験においても、GMATで最も重要視されるのがQuantitativeとVerbalのスコアになりますので、今回はこの2つについて主に解説しますね。
ちなみにスクールによっても異なりますが、いわゆるトップスクール合格のために必要なスコアは600点台後半と言われています。
Quantitativeは主に高校レベルの数学について問われます。(整数、数列、方程式、場合の数、確率、図形など)
Verbalはさらに3つのセクションに分かれます。
SC(Sentence Correction)、CR(Critical Reasoning)、RC(Reading Comprehension)です。
それぞれの概要は事項で説明します。
GMAT Verbalの各セクションの説明
日本人にとって難関とされる、GMAT Verbalの各セクションの概要を解説します。
① SC (Sentence Correction)
SCセクションの問題は、まず短い文章が与えられ、『文の間違いを直す』または『より適切で効果的な文章に直す』ことを問われる問題です。
文章中の下線が引かれた部分に対して、5つの選択肢の中から適切なものを選んでいきます。
ポイントは単に『正しいか、間違っているか』ではなく、『よりビジネス英語として適切な表現はどれか』という考え方が重要になります。
② CR (Critical Reasoning)
このセクションはビジネススクールでも重要な論理力、批判力を問う問題です。
短い文章を読み、論理の構造をすばやく把握、もしくは論理的におかしな所を発見することが重要になります。
5つの選択肢の中から、設問で問われている内容に最も適するものを選択していきます。
③ RC (Reading Comprehension)
速読量、精読力と語彙力が試される問題です。
限られた時間内にやや長い文章を読み、設問に対する答えを5つの選択肢の中から選びます。
TOEFLのReadingと似ていますが、語彙力はより難易度が高く、より短い時間の中で解いていくことになります。
3. スコアメイクの注意点
ここまでGMATのQuantitativeとVerbalを解説してきました。
スコアメイクのポイントとしては、日本人は一般的にQuantitativeが得意でVerbalが苦手な傾向にあります。
よって基本的な戦略としては、Quantitativeを早めに仕上げて満点近く(48~50点)を取れるようにし、Verbalに専念しましょう。
もう一点、GMATの注意点ですが、試験の難易度は恐らく皆さんが想像している3倍は難しいです。
GMATの目標スコア達成までに3~5ヶ月と言われています。
多くの方はTOEFLから先に準備を開始すると思いますので、受験計画の中にしっかりGMATの計画も組み込んでおきましょう。
GMATの勉強の始め方
まずは基本中の基本である、GMAT Official Guide(OG)を購入して解きましょう。
とにかく繰り返し解くことが重要です。
オフィシャルガイドと合わせて、MBA.comのサイトで提供している『GMAT Prep』を月1回のペースで解いて実力をチェックしましょう。
何から始めるべきか?(Qを早めに仕上げてVに集中)
GMATの勉強の順序としては、先にQuantitativeをある程度仕上げてからVerbalに移るのが一般的です。
なぜかと言うと、先にも述べたように多くの日本人はQuantitativeが得意であり、満点近いスコアを取りやすいからです。
早めにQuantitativeを仕上げて安定的に48~50点を取れるようにしておきましょう。
数学に苦手意識のある方は、高1レベルの数学を軽く復習する、もしくはマスアカ(Math Academy)を利用してからオフィシャルガイドを解き始めると良いでしょう。
Quantitative が安定したら、後はVerbalをどこまで得点できるかで勝負が決まります。
GMAT Verbal攻略のポイント
Verbalは3つのセクションごとにしっかりと対策をしていくことが重要です。
特に、GMATは本番時のテクニックも多分にスコアに影響してくるので、テスト本番対策も合わせて準備しましょう。
私は具体的には以下の3つを対策しました。
① SC, CR, RCで自分の得意分野を把握しておく
② セクション毎に、問題を捨てるかどうかの時間制限を決めておく
(1問につきSCは2分、CRは3分以上悩んだらその問題は捨てる、など)
③ 特にRCは4本中1本は丸々捨てるなど、自分が最後まで解ききれるように時間配分を決めておく
これは、GMATは最後まで解き切らないとペナルティーがあるという採点システムだからです。
よって、全ての問題を解き切れるように自分で時間配分を設定して、分からない問題はランダムクリックをして先に進むという戦略が重要になります。
今回の記事はGMAT概要に留めますが、GMATの各セクションの攻略法詳細については、また別の記事に書いていこうと思います。
GMAT Prepのおすすめの使い方
GMAT Prepは、MBA.comというサイトで提供されている唯一のGMAT公式の模擬試験になります。
ダウンロードすることで、なんと無料で本番同様のGMAT試験を2回分、何度でも解くことができます。(何回解いても出題される問題は同じ)
私のおすすめのPrepの使い方は、『Test2』は本試験前の模擬試験用として解かずにとっておき、『Test1』の方を月1回、繰り返し解きましょう。
Test1を受けた後、正答率だけを確認し、答え合わせをしないことで、毎回解く度に『自分の現在の実力』を測ることができます。
志望校の目標スコアをPrepで出すことが出来たら、本試験を予約しましょう。
GREも選択肢に
これまでGMATの解説中心にしてきました。
2020年現在、多くのビジネススクールがGMATの代わりとしてGREスコアを認めています。
GREはGMATと試験の特性が違いますので、GMATで伸び悩んでいる人は選択肢の1つとして頭に入れておきましょう。
一般的に、GREのQuantitativeはGMATよりも易しめで、一方でVerbalの語彙力はよりGMATよりも難易度が高い傾向にあります。
自分の試験適正を加味して、より高得点を狙える方を選ぶのも戦略としてありだと思います。
ちなみに私はGREに切り替えることでスコアが大幅に改善しました。
MBAを取得してキャリアチェンジ
冒頭でも述べたように、海外MBA留学を目指す方にとってMBA後のキャリアチェンジ、キャリアアップは関心事の1つだと思います。
ここで海外MBA留学を目指す方に知っておいてほしいことは、『MBA取得時の年齢の意味』です。
なぜなら、『MBA取得時の年齢』によって、企業が求める人材像が変わってくるからです。
キャリアチェンジを目指す方は特に、次項で説明するおおまかな3つの区分を意識しておきましょう。
MBA取得後の年齢が示す意味
MBA取得後の年齢によって、企業が求める人材は大まかに以下の3つに分けられます。
24~26歳:
新卒採用扱いで就職活動ができる。企業側も『ポテンシャル採用』としてこれからの成長に期待してくれるため、情熱ややりがいをアピールすることで外資系コンサルティングや金融業界にも転職できる可能性は高くなる。
27~29歳:
中途採用枠として就職活動をする必要あり。企業側は業務経験がある程度あり、かつMBAで経営における論理的思考能力を持っている人材を期待する。よって、志望する企業で自分は何が貢献できるかを明確に伝える必要あり。
30歳以降:
管理職候補として採用する必要あり。よって、職務経験や貢献できる分野だけでなく、マネジメントスキルや具体的な成果・実績等も合わせてアピールする必要あり。
上記はあくまで目安ですが、MBA後にキャリアチェンジを目指す方にとって、『企業側から求められる期待』を理解することは最重要です。
MBA留学中も、社会における自分のバリューを理解して学び続けることが成功への近道になります。
キャリアチェンジに成功するには
海外MBA留学は、留学中の1~2年間だけでなく、準備期間も含めると4~5年スパンで考えなければならない『人生のプロジェクトマネジメント』です。
キャリアチェンジを成功させるためにも、以下の2点をしっかりと抑えましょう。
① MBA取得後の年齢の意味を理解する
② MBA留学前に自分のキャリゴール(North Star)を描く
特に②については、私の前回の記事 MBA後に取り得るキャリアの選択肢は?MBA後のキャリア、なぜ明暗分かれる? に詳しく書いていますので、宜しければぜひ目を通してみて下さい。
MBA後、転職を選択肢に考えている方は以下の記事をぜひ参考にしてみて下さい!
MBAを目指す皆さんを心より応援しております!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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