あっという間に『10週間で立ち上げるEコマースビジネス』シリーズも8回目になりました!
当記事は10回シリーズを通して、以下の悩みを解決できるような内容になっています。
- Eコマースビジネスを始めたい
- どんな優先順位で、何を学べばいい?
- ビジネスアイデアをブレインストームしたい
- 起業を経験してみたい、起業アイデアを即実践したい
前回は『ユーザーテスト』のポイントや、具体的な『ユーザーテストの方法』について解説しました。
シリーズ8回目の今回は、『SEO』、『ソーシャルメディアの活用』、『コンテンツマーケティングの準備』について具体的に解説していきます。
この記事を読み終えることで、『SEO』の本質や、具体的な『ソーシャルメディア活用』の方法、『コンテンツマーケティング』の基礎を理解した状態になります。
10週間のおおまかなスケジュール
当記事(10回シリーズ)のスケジュールですが、以下の通りになります。
Week 1: イントロ & ビジネスアイデアを生み出す
Week 2: 顧客ニーズ、製品、顧客に提供する価値
Week 3: カスタマーリサーチ、調達とフルフィルメント、プライシング
Week 4: チームと役割、アイデアとストーリー
Week 5: ブランディング、マーケットプレイス、Eコマースストアデザイン
Week 6: ストアデザイン(続き)、ブランドアイデンティティー
Week 7: ユーザーテスト
Week 8: SEO、ソーシャルメディアの活用、コンテンツマーケティング準備(← 今週はここです!)
Week 9: コンテンツマーケティング実践
Week 10: ビジネスの最適化 & リターゲティング
それでは今週も宜しくお願いします!
SEOとは?
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、あなたのECサイトを検索エンジンで『上位表示』させるための戦略です。
そもそもなぜ人はGoogleで『検索』するのでしょうか?
それは『疑問や悩み』があるからです。
例えば、“東京 銀座 レストラン おすすめ”
と検索する人は、”東京の銀座でおいしいレストランはどこ?” という疑問があるから検索します。
したがって、あなたの作ったコンテンツ ( = あなたのECサイト) はこの疑問を解決するものでなければなりません。
これがSEOをおこなう際の大前提になります。
『ユーザー』の課題を解決することで、その『ユーザー』があなたのECサイトで『顧客』になる可能性が高まる、と考えましょう。
Googleアナリティクスを設定する
ウェブサイトの分析をすることは顧客を知る上で最も重要です。
SEOを進める上で、まずは『Googleアナリティクス』 (無料) を設定しましょう。
Googleアナリティクスを設定することで以下のことが分析できるようになります。
- 何人の人があなたのECサイトを見たか(1日、1週間、1ヶ月、1年単位など)
- どこの国や地域からあなたのECサイトを見たか
- あなたのECサイトを携帯から/パソコンから見ているのか
あなたのECサイトの顧客を分析する上で非常に有効なデータなので必ず『Googleアナリティクス』を設定しましょう!
Googleサーチコンソールを設定する
続いて『Googleサーチコンソール』も設定しましょう。
サーチコンソールを設定すると以下のことが分かるようになります。
- あなたのECサイトが『どのような検索ワード』で検索され、何回表示されたか?
- あなたのECサイトが『どのような検索ワード』で検索され、何回クリックされたか?
これらの情報をもとに、あなたのECサイトを最適化していくことができますので、非常に重要です。
Googleアナリティクスとともに、必ずサーチコンソールも設定しておきましょう。
コンテンツマーケティングの準備
Googleアナリティクスとサーチコンソールが設定できたら『コンテンツマーケティング』の準備をおこないます。
冒頭でも述べた通り、SEOの本質は『あなたの作ったコンテンツが、ユーザーの疑問や悩みの解決に直結する』ということです。
したがって、コンテンツマーケティングの戦略として、『How-toブログ』を書くことが非常に有効となります。
なぜなら、『How (=どうやって)』にフォーカスして記事を書けば、ユーザーの具体的な疑問や悩みを解決できる可能性が高いからです。
How-toブログを書こう
『How-toブログ』を書く時に重要なのは『ユーザーの悩み』とあなたのビジネスの『Value proposition』を繋げることです。
以下の例を想定してみましょう。
あなたはECサイトでキッチン用品を売っているとします。(Value Propositionは『焦げ付かないフライパン』)
ある日、“卵 美味しい料理 作り方” をGoogle検索したユーザーがいたとします。
このユーザーは『卵を使った美味しい料理のレシピ』が知りたい、と想定できますね。
したがって、あなたが ”おいしい卵料理の作り方” という良質なコンテンツを作成した場合、このユーザーの疑問を解決できる可能性は高いと言えます。
そして、あなたのコンテンツが良質であればあるほど、このユーザーがあなたのキッチン用具 (焦げ付かないフライパン) に興味を持つ可能性も高まるでしょう。
How toブログを書く際のポイントですが、
- ロングテールキーワードを選ぶ
- ブログのタイトル、および見出しでユーザーの疑問に答える
- ロングテールキーワードの検索でTOP表示をねらう
- よりビッグキーワード上位表示されるようレバレッジをかける
などが挙げられます。
これらに留意してコンテンツを作成しましょう。
SEOは深いテーマですので当記事では概要に留めますが、詳しく学びたい方は以下の “コンテンツSEOの5ステップ” 記事をご覧ください。
ソーシャルメディアを活用する
ソーシャルメディアはうまく活用すればEコマースの強力な武器になります。
多くの場合、ソーシャルメディアは、あなたのEコマースサイトに『顧客を誘導する』マーケティングとして有効です。
サイトに顧客を『誘導』することができたら、そこから製品を『購入』するまでのプロセスは『ECサイト』の役割になります。
実際にソーシャルメディアを使い始める前に、ここでは『ソーシャルメディアを戦略的に活用する』ための重要な3つのポイントを解説します。
① 成功指標を決める
まずはソーシャルメディアの戦略が『成功しているのかを測る指標』を明確に決めましょう。
代表的なものは以下になります。
- 投稿に対するユーザーとの交流回数(いいね、シェア、コメント数などの合計)
- フォロワー数
- ソーシャルメディアからEコマースサイトへ訪れた数
これらはユーザーの『ブランド認知度』、『ブランド好感度』や『ブランドに対するロイヤリティ』などを数値化する指標となるでしょう。
② ターゲットを決める
あなたのEコマースビジネスのターゲットは、ソーシャルメディアのターゲットと重なる必要があります。
どのような年齢層、価値観を持ったユーザーがどのソーシャルメディアを使っているかを考えましょう。
少し年齢層が高めであればFacebookやTwitter、若めであればInstagramやSnapchatなどです。
ビジネスのターゲット層に合ったソーシャルメディアを選択しましょう。
③ コンテンツを決める
ソーシャルメディアで『どのような』コンテンツを投稿するかも重要です。
製品関連情報、アップデート情報、リマインダー、メンバーシップ情報、価格プロモーション、社会的利益など、候補はたくさんあります。
投稿する上で大切なのは、コミュニケーションの『トーン』を一定に保つことです。
『トーン』はあなたの『ブランドパーソナリティ』とも言えるでしょう。
Week5 でも解説したように、ブランドは『パーソナリティ』や『自己表現』に影響を与えるものであり、そこにファンが付くという側面を持っています。
コンテンツを投稿する際には『ブランドパーソナリティ』を意識しましょう。
Eコマースとソーシャルメディアの境目がなくなる時代
2020年代になってからは、Eコマースとソーシャルメディアの境界があいまいになってきました。というのも、Eコマース機能とソーシャルメディア機能を両方を持ったアプリが誕生してきたからです。
その代表例として、『ライブコマース』アプリがあります。
みなさんはライブコマースについてどれほどご存知でしょうか?海外でのライブコマースの急速な普及にともない、日本でももはや無視できないものになってきています。ライブコマースの基本や、日本初、本格的なライブコマースアプリなどは以下の記事で紹介していますので、詳しく学びたい方はぜひご参照ください。
【実践】コンテンツマーケティングを準備しよう
それでは今週も早速実践です。
上記で解説したコンテンツマーケティングの準備を開始しましょう。
【実践】コンテンツマーケティングを準備しよう。
具体的には以下の3点をおこないましょう。
- あなたのECサイトに対して、SEO対策を開始する (Googleアナリティクス、サーチコンソールを設定する)
- あなたECサイトに加えるHow-toブログのキーワードを決める
- ソーシャルメディアを活用するための戦略を決める (成功指標、ターゲット、コンテンツを決める)
今週は主にコンテンツマーケティングをおこなうためのベースを解説しました。
次回の第9週はいよいよ『コンテンツマーケティングの実践』に進みます。以下の記事をご参照ください。
この記事を読んで『ネットショップを立ち上げてみたい!』と思われた方、私がおすすめするECプラットフォームを次の記事で紹介していますので、是非参考にしてみて下さい!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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