『SEO対策シリーズ』最終回の第5回目は、SEOコンテンツの作り方について解説します!
- ネットショップにアクセスが集まらない原因はなんだろう?
- アクセスアップの具体的な方法は?
- アクセスの集まるコンテンツを作りたいけど何から始めればいい?
このような悩みを持っているネットショップ初心者の方は多いのではないでしょうか?
結論を先に言うと、アクセスアップのためには『ユーザーの悩み(ニーズ)に対して最高の解決策を提供すること』です。
なぜなら、実際に私は今回説明する手順に沿って『ユーザーの悩みを解決するコンテンツ』を作成することで、検索上位表示を量産することができたからです。
上記は『MBA Eコマース ビジネスアイデア』で検索した結果です。検索1位、2位を独占しています。
今回解説する『コンテンツ作成法の基礎』から『アクセスアップのための具体策』までをしっかりと理解すれば、あなたのネットショップも圧倒的にアクセスアップできます!
それでは早速解説していきます!
アクセスアップのためには?
ネットショップやWebコンテンツがアクセスアップするためにはどんなことが必要でしょうか?
結論から言うと、『検索エンジンで上位表示』されることです。
理由は下記の図を見て下さい。Google検索で上位のコンテンツがどれくらいクリックされるかを調査したSEO profilerの研究結果です。
Google検索で上位表示(検索結果の1ページ目に表示)されると、ユーザーは上位表示されるページを優先的にクリックします。
つまり、検索上位表示されるからアクセスが集まるのです。
この研究でさらに興味深いのは、
- 上位5位までのコンテンツ合計で、クリック率の90%以上を占める
- 1〜3位に関連する結果がない場合、多くのユーザーは4-10位の結果を見ずに検索をやり直す
つまり、『winner-take-most(勝者が全てを得る)』ということです。
ネットショップにアクセスが集まらない原因
『検索上位表示』 = 『アクセスアップ』ということは分かりました。
では次に、検索エンジンで上位表示されるにはどうすれば良いでしょうか?
私が『ネットショップ初心者向け検索エンジンの仕組み解説!SEOの本質!』の記事で解説した通り、検索エンジンで上位表示されないのは、『Googleの理念』をきちんと理解していないからです。
Googleは自社の理念に沿ったページを上位表示しようとします。
したがって、アクセスアップのためにはGoogleの理念を正しく理解しましょう。
Googleの理念を理解してアクセスアップ
Googleの理念をもう一度思い出すと、
(Google が目指す検索エンジンは)ユーザーの為に優れたサイトを作っている人々の努力が、きちんと報われる検索エンジン
Googleは頻繁に検索アルゴリズムのアップデートをおこなっていますが、この方針は今も昔も変わっていません。
『(ウェブサイトのオーナーは)ユーザーにとって利便性の高い 良質なサイトを作ることに専念してください』とも言っています。
つまり、Googleは常に検索ユーザーの利便性を第一に考えています。
では、『検索ユーザー』とはどのような人なのでしょうか?
『ユーザー』 = 『悩みがある人』
ユーザーは悩みや疑問を持った人です。
そもそもなぜユーザーは検索エンジンを使うのでしょうか?それは解決したい悩み、つまりニーズがあるからです。
つまり、悩みを持ったユーザーの利便性を第一に考える、ということは、『ユーザーの悩みを解決するコンテンツを提供する』ということです。
よって、『ユーザーの悩み・疑問に分かりやすく答えるコンテンツ』を作り続ければ、Googleはそれを評価し、上位表示されるようになります。
SEOコンテンツ作成の具体策
これまで説明してきた通り、ネットショップのアクセスを集めるには、
『ユーザーのニーズを満たすわかりやすいコンテンツを作る』ことに専念するだけです!
そのために、ユーザーのニーズを満たすコンテンツの作成法3ステップを以下で紹介します。
- キーワードを探す
- ニーズを予測する
- ニーズを満たす見出し構成を作る
1. キーワードを探す
まずはキーワードを抽出することで、ユーザーが『どのようなキーワードで検索していて、そこにどんなニーズがあるのか?』を調べる必要があります。
なぜなら、キーワードから『ユーザーの悩み』を推測できるからです。
『SEOキーワードとは?ニーズを理解し、キーワードを取捨選択する!』の記事で解説したように、『ウェディング専門の花屋』の例で説明します。
例えば、『ウェディングブーケ』をシードキーワード(ビッグキーワード)として、『goodkeyword』 で更に関連するキーワードを取得してみます。
『ウェディングブーケ 流行』『ウェディングブーケ 造花』などは、何らかのニーズを持ったユーザーが検索したキーワードです。
今回は『ウェディングブーケ 造花』にキーワードを定めて、さらにユーザーのニーズを深掘りしてみましょう。
※goodkeywordなど、キーワードリサーチツールの使い方は以下の記事を参考にしてください。
シードキーワードから関連キーワードを探る
キーワードリサーチツールに『ウェディングブーケ 造花』と入力して更に検索すると、以下の結果がでてきます。
ユーザーが『ウェディングブーケ 造花』の後にどんな単語を加えて検索したかが分かります。
『ウェディングブーケ 造花 人気』『ウェディングブーケ 造花 安い』『ウェディングブーケ 造花 手作り』などが出てきました。
これらの結果を踏まえると、次の通りユーザーのニーズが予測できるでしょう。
2. ニーズを予測する
前項の関連キーワードから私が予測したユーザーのニーズは以下です。
- ウェディングブーケはどんなものが人気なんだろう?
- 心を込めて、手作りの造花ブーケを作りたいけどどうやるの?
あとはこれらのニーズを踏まえて、ユーザーのニーズを満たす記事を書けば良いのです!
記事を書く際には、上記キーワードの『検索ボリューム数』も合わせて調べましょう。
ロングテールキーワードのうち、なるべく『検索数ボリューム数の多いキーワード』で記事を書くことが大切です。
さらに余裕がある人は、以下の方法でユーザーのニーズをより明確にしていきましょう!
① 想定読者のペルソナを設定
② Yahoo!知恵袋を使う
③ 競合サイトを調べる
① 想定読者のペルソナを設定
まずはあなたの記事(コンテンツ)を読みにきてくれる想定読者の『ペルソナ』を設定します。
ペルソナとは、マーケティングにおいて、製品を使用する典型的なユーザーを表すために作成された架空のキャラクターのことである。(中略)ユーザーの目的、欲求を考慮して、製品についての意思決定を導くのに役立つ。
ソース:Wikipedia
『ペルソナ』は、MBAのマーケティング授業でもよく取り扱われるものです。
具体的には、年齢、性別、職業、役職、年収、学歴、居住地、家族構成、趣味、特技、価値観、ライフスタイルなど詳細な情報を設定していきます。
ペルソナ – 基本プロフィール
以下、『ウェディングブーケ 造花 手作り』のキーワードを検索したユーザー(仮:花子さん)のペルソナを設定しました。
さらに、ペルソナ設定は基本プロフィールだけでなく、1人の性格や価値観、感情が見えてくるくらい詳細に設定すると良いと言われます。
ペルソナ – 詳細設定
以下の質問を考慮して、詳細にペルソナを設定してみましょう。
- どんなライフスタイルを送っているか?
- どんな思考の傾向があるか?
- どんな悩み、ニーズを持っているか?
- 何を知りたくて、そのキーワードで検索したのか?
私は花子さんのペルソナ詳細を以下のように想定しました。
ペルソナは『そんなに細かく設定してもいいの?』という質問があるかと思いますが、全く問題ありません。
ビジネス立上げ初期では、『ある1人のユーザーの悩み』に対して、『圧倒的に良質な解決策』を提示することが最も重要になります。
逆に、『多数のユーザー向け』に『それなりに良い解決策』を提示しても、誰も商品を買ってくれないでしょう。
② Yahoo!知恵袋を使う
Yahoo!知恵袋 はニーズを予想するのに非常に有効なツールです。
なぜなら、唯一『ユーザーの言葉』で『ユーザー自身が質問』しているからです。
以下は『ウェディングブーケ 造花 手作り』のキーワードをYahoo!知恵袋で検索してみた結果です。
検索したユーザーは、以下の悩みを持っていることが分かります。
- 造花でウェディングブーケを手作りしているが、アドバイスが欲しい
- ウェディングブーケを手作りするのが初めてで、初心者でもわかるように教えてほしい
- ウェディングブーケの手作りキットの実物見本が見たい
ネットショップのオーナーにとって非常に有益なユーザーの生の声が聞けますね!!
よって、初心者でもわかりやすい『造花のウェディングブーケの作り方』などのコンテンツは非常に有効だとわかります。
必ずYahoo!知恵袋で検索し、ユーザーの声を聞くようにしましょう!
③ 競合サイトを調べる
ユーザーのニーズを予測するには、『ペルソナを設定』、『Yahoo!知恵袋』、に加えて『競合サイトを調べる』ことも有効です。
この方法が重要なのは、上位表示されているサイトはGoogleから評価されているサイトであり、『ユーザーのニーズを満たしている』可能性が高いからです。
では実際に先ほどのキーワード『ウェディングブーケ 造花 手作り』をGoogle検索して、競合サイトにどのような内容が書いてあるのかを調べてみましょう。
競合サイト調査の具体例
以下が『ウェディングブーケ 造花 手作り』の検索結果です。
タイトルを確認し、1~3位のコンテンツは見出しだけでも確認すると良いでしょう。
その際に、以下の項目に注意して確認してみましょう。
- 記事のタイトルと見出しはどうなっているか?
- この記事はユーザーのどんなニーズ(顕在・潜在)を解決しようとしているのか?
- この記事に足りない情報は何か?
特に、『検索したキーワード』と関係のないサイトが上位表示されていた場合、良い傾向です。
なぜならあなたがもっと良質なコンテンツを作成することで、容易に検索トップを取れるからです。
以下で私が競合サイトを調べる際に使っているフォーマットを紹介します。
競合サイト調査のフォーマット
以下のように競合サイトの情報を可視化すると、戦略的に記事制作をすることができます。
上位サイトに『共通している項目』については、Googleから評価されている点を考えることができます。
必ずあなたの記事でも書くようにしましょう。
逆に、上位サイトに『不足している項目』は特に重要です!この項目を追加することで、よりユーザーに価値ある情報を提供することができます!
あなたのコンテンツの『差別化ポイント』を明らかにして、記事を作成していきましょう。
3. ニーズを満たす見出し構成を作る
ここまでで、ユーザーのニーズが明確になったと思います。
最後に以下の3つの手順で記事構成を作りましょう!
① ユーザーのニーズを箇条書きで整理する
② 悩みに対する解決策を見出しにする
③ 見出しに沿って本文を書いていく
① ユーザーのニーズを箇条書きで整理する
洗い出したユーザーのニーズを整理しましょう。
以下の通り、『ウェディングブーケ 造花 手作り』で検索したユーザーのニーズを顕在ニーズと潜在ニーズに分けて整理しました。
② 解決策を考える
次に、ニーズに対して解決策を考えましょう。
私は以下の通り、解決策を書き出しました。
これらの解決策を記事の見出しにすれば、見出し構成の完成です!
③ 解決策を見出しにする
ユーザーの悩みに対して分かりやすく解決策を提示するために、解決策を見出しにしましょう。
例えば、『初心者向けのウェディングブーケの作り方が知りたい』という悩みに対しては以下の構成で見出しを作っていきます。
大見出し(H2):手作り造花ブーケの作り方を解説
小見出し(H3):ブーケのイメージを作る、ブーケの材料を調達する、画像で解説、造花ブーケの作り方
最終的に下記の通り見出し構成ができました。
この見出しに沿って、文章を書いていきましょう!
アクセスアップのためのチェックリスト
実際に書いてみると分かりますが、文章を書くことは意外と難しいです。
見出しの内容から外れてしまったり、文章がわかりにくかったりします。
最初のうちは文章を書き終わったら、内容を読み返して以下の5項目をチェックしてみましょう。
- ユーザーの疑問・悩みに答える記事になっているか?
- ユーザーのニーズを無視して自分の書きたいことを書いていないか?
- 結論を最初に書いているか?
- 画像や箇条書きを効果的に使って、読者に読みやすくしているか?
- 1文が長すぎていないか?(3行以上続けて書かない)
コンテンツ制作は少しずつでも継続することが重要です。一緒に頑張っていきましょう!
まとめ:ニーズを満たしてアクセスアップしよう!
今回紹介した『SEOコンテンツ作成法』を実践すれば、アクセスアップのための具体的な方法がわかり、多くの人に読まれる記事作成ができます。
まとめると、コンテンツのアクセスアップの方法は『ユーザーの悩み(ニーズ)に対して最高の解決策を提供すること』です。
コンテンツの作成法は以下の3ステップでおこないましょう。
- キーワードを探す
- ニーズを予測する
- ニーズを満たす記事構成を作る
SEOに近道はありません。コツコツと良質なコンテンツを継続的に提供しましょう。
全5回の『SEO対策シリーズ』、第1回目から読みたい方は以下の記事をお読みください。
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