海外MBA留学では必須のGMATシリーズ第3弾です。
前回はGMAT試験のVerbalのSCパートを紹介しましたが、今回はCR(Critical Reasoning)パートにフォーカスしました。
CRパートにおいて、私がGMAT勉強開始時によく犯していたミス5パターンをまとめています。
SCパートでも触れましたが、GMATには日常の英会話では適用されない『独特のルール』のようなものが存在します。
この『GMAT英語』のルールをいかに把握し、戦略的に問題を解いていくことが重要になります。
ここで紹介するGMATのよくあるミスの例が、MBA受験生みなさんの少しでも役に立てば幸いです。
GMAT CR(Critical Reasoning)とは?
GMAT VerbalのCritical Reasoningパートは、文章のロジックを分析したり、論理的に矛盾した所を批判したりする問題です。
短い文章を読み、論理の構造を正しく読み取り、設問で問われている内容に最も適するものを5つ選択肢の中から選んでいきます。
CRよくあるミス5選
早速、Critical Reasoningパートのよくあるミス5選を紹介していきます。
- 問題の意味をそもそも取り違えてしまう
- 直感で回答してしまう
- 『結論(Conclusion)』と『根拠(Premise)』を間違えて捉えてしまう
- キーワードの意味を取り違える
- 正しい答えを探そうとする
1. 問題の意味をそもそも取り違えてしまう
時間との戦いでもあるGMAT試験で、おそらく多くの方が経験していることではないでしょうか?
ご存知の方も多いかと思いますが、GMATのCRパートでは問題の種類が9パターンほどあります。(詳細はまた別記事で紹介します。)
特に頻出なのが『Strengthen問題』と『Weaken問題』:
筆者の主張を『強める』 or 『弱める』選択肢を選ぶ、というパターンです。
慌てて解いていると、問題で問われていることと逆の選択肢を選んでしまうことがあります。
対策としては、
- 一問あたりMaxで費やして良い時間を決めておき、それをきっちり守る
(SCは2分以内、CRは3分以内など) - 自分の頭の中で、問題を解くステップを確立しておく。
(例:①設問読む&問題タイプ把握 → ②ConclusionとPremise見つける → ③選択肢読む → ④問いの確認、など)
などを試してみると良いかと思います。
2. 直感で回答してしまう
GMATのCRは、ロジックと推論の能力を、限られた時間制限の中で試される試験です。
高得点を狙うには、『GMAT英語のルール』の理解が重要と冒頭で述べました。
GMAT出題者は、意図的に『正解っぽい選択肢(罠)をあちこちに仕掛けて、受験者に “直感” で不正解を選ばせる』ことを狙ってきます。
まずは『直感』で回答することをやめ、GMATは『GMAT英語のルール』を論理的に当てはめるゲームだというマインドを持ちましょう。
3. 『結論(Conclusion)』と『根拠(Premise)』を間違えて捉えてしまう
CRパート攻略の鍵は、設問を読んで問題パターンを把握した後に、本文の『結論(Conclusion)』と『根拠(Premise)』を把握することです。
出題者はあの手この手でこの『結論(Conclusion)』と『根拠(Premise)』を惑わせてきます。
『結論(Conclusion)』を見つけるためには、いくつかのキーワードに注目すると良いです。
具体的には、
- Therefore
- Thus
- So
- Hence
- Consequently
- indicate that~
などが文中に出てきたら、『結論がもうすぐ来るぞ』と注意しながら読みましょう。
一方で、『根拠(Premise)』のキーワードは
- Because
- Since
- Due to
- In view of
- As a result of / As a consequence of
等に注目すると良いでしょう。
4. キーワードの意味を取り違える
GMATのCRはロジックと推論の能力が問われると解説しました。
よって、ロジックを左右する『キーワード』の厳密な理解が重要になります。
強い言葉:no, all, everyone, any, always, most, only, must, never, cannot など
弱い言葉:may, can, might, could, possibly, some, sometimes, not all など
これらの強い、もしくは弱い言葉( = キーワード)に注目すると、論理的な矛盾を見つけやすくなります。
また、上記に関連して『数』にも注目することが重要です。
数字を表す言葉:some, no, all, any, many, most, few, none など
例えば、『some』という単語が出てきたら、数としては2~3人(個)をイメージします。
本文では『some』と書かれていたのに対して、選択肢では『most』と書かれていたら間違いの確率が高いでしょう。
上記はあくまで1例ですが、これらの『キーワード』を正確に把握して解いていきましょう。
5. 正しい答えを探そうとする
こちらもよくあるパターンです。
選択肢のうち、『どれが正しいか』というマインドで解くと、微妙な選択肢が2~3つ残った時に無駄に時間を費やしてしまいます。
ポイントは選択肢が残った際、『より悪い選択肢』を探し、消去法で解答するという意識を持ちましょう。
これはSCでも同様なのですが、最終的に『罪が最も軽い選択肢』が正解になるケースがあります。
Aは完全には正しくないけれど、他の選択肢(B~E)がより悪いから最終的にAが正解になる、というパターンです。
この手の難問には、『どれが正しいか』というマインドで解くと時間切れとなってしまいますので、注意しておきましょう。
GMAT Critical Reasoningよくあるミス5選 まとめ
今回紹介したCRでよく犯してしまうミスは以下の5パターンです。
- 問題の意味をそもそも取り違えてしまう
- 直感で回答してしまう
- 『結論(Conclusion)』と『根拠(Premise)』を間違えて捉えてしまう
- キーワードの意味を取り違える
- 正しい答えを探そうとする
以上、GMATのCRでよくあるミスを挙げてみました。
MBA受験生の皆さまに少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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