ついに『10週間で立ち上げるEコマースビジネス』シリーズの最終回です。
当記事は10回シリーズを通して、以下の悩みを解決できるような内容になっています。
- Eコマースビジネスを始めたいけど何から始めたらいいのかわからない
- Eコマースで売りたい製品は既にあるけど、どうやってビジネスを立ち上げるの?
- ビジネスアイデアをブレインストームしたい
- デジタルマーケティングに興味があり経験を積みたい学生or社会人
- 起業を経験してみたい
- 起業アイデアを即実践したい
前回は『コンテンツマーケティングの実践』について解説しました。
最終回の今回は『ECストアの最適化』について取り上げます。
『仮説検証』→『学び』の具体的な流れを分かりやすく解説します。
まずは、ECストア立ち上げおめでとうございます!
当記事(10回目)までたどり着いた方、まずは本当におめでとうございます!
ここまでであなたは以下のことを達成しました!!
- 自分のECストアを立ち上げた
- 顧客ニーズ(Problem)にフォーカスし、ビジネスアイデア(Solution)を考えた
- 商品、サービスの調達方法およびビジネスモデルを考えた
- ブランディング、コンテンツマーケティングに取り組んだ
ここまで活動できたことは素晴らしいと思います!
Eコマースをやりたいと思った人の中から、実際に行動に移す人は約2割です。必ずこの『行動』からは学びがあると思います。
そして、Eコマースを立ち上げた後に、そこから『継続』できる人はさらにその2割です。
引き続きこの4%になるために、下記で解説する『仮説検証』と『学び』を繰り返しましょう。
ECストア最適化:仮説検証→学びを繰り返す
今後の活動は、あなたのECストアの1ヶ月あたりのPV(ページビュー数)が5,000以上になるまでは、以下を中心に取り組みましょう。
- 顧客と話す
- ユーザーテスト(UXテスト)をする
- アナリティクス
- 競合のECストアの分析
① 顧客と話す
顧客ニーズを知る最も重要な手段は『顧客と話すこと』です。
当たり前のことのように感じますが、多くの人はこれを無視して自分のアイデアにのみ固執しがちです。
顧客ニーズを知ることの重要性は Week1、 Week2 でも解説した通りです。
再度、初心に帰って『顧客の問題を知る』ことから始めましょう。
② ユーザーテスト(UXテスト)をする
顧客と話した後は、顧客からのフィードバックを元に仮説検証をしていきましょう。
ユーザーテストについては Week7 で解説したことも参考にして下さい。
ポイントは、大きな要素(リスクの高い仮説)に焦点を当ててテストをすることです。
- ホームページのメイン画像やヘッダーなどのデザインは適切か?
- 商品、サービスの価格は適正か?
- 商品画像、ビデオ、ヘッダー、解説文は適切か?
などです。
影響度の小さい仮説ではなく、『最も大きい仮説』(つまり、リスクの高い仮説)から検証していきましょう。
③ アナリティクス
ECストアの分析において、『ユーザーテスト(UXテスト)』と並んで重要なのは『アナリティクス』です。以下の概念は重要なので必ず押さえて下さい。
- アナリティクスからは『定量データ』=『顧客が何をしているか?』が分かる
- ユーザーテストからは『定性データ』=『顧客がなぜこの行動をしているか?』が分かる
Eコマースビジネスの最適化には両方とも必要です。
ストア立ち上げ時に設定した『Googleアナリティクス』『Googleサーチコンソール』を活用してECサイトの分析をしましょう。
以下の項目等を毎日チェックして、仮説検証に活かしましょう。
- ユーザー数、セッション数、PV数
- あなたのサイトの『検索ワード』、表示回数、クリック数
- 直帰率、セッション継続時間
④ 競合のECストアの分析
競合サイトの分析も非常に重要です。
- 競合サイトはユーザーのどんな顕在・潜在ニーズに応えているか?
- ユーザーにとって競合サイトに不足している価値は何か?
- あなたのECサイトはユーザーにどんな価値を提供できるか?
これらの質問を突き詰めることで、あなたのECサイトおよびブランドをよりブラッシュアップしていきましょう!
ストアデザインのレビュー
ストアデザインの改善は、上記で説明した通り大きな要素(リスクの高い仮説)に注目しておこなっていきますが、以下の点も注意して見直しましょう。
- モバイルファースト
- 1人称視点の記述
① モバイルファースト
ECサイトを構築しているときは、スマートフォンからのアクセスのことを軽視してしまいがちです。
しかし、ある調査では70%以上のユーザーはスマートフォンからECサイトを閲覧しています。
Googleアナリティクスをチェックして、あなたのECサイトがどの端末(モバイル or PC)からのアクセスが多いのか常に確認しましょう。
ユーザーがスマートフォンから閲覧した際にも使いやすいサイトの構造・デザインが重要です。
② 1人称視点の記述
サイトはあなたの視点ではなく、お客さまの1人称視点で書くことが重要です。
例えば、カート(買い物かご)の記述は『Your cart』ではなく、お客さまの視点で『My cart』と表現しましょう。
FAQなども『Q: 速達配送にしたい場合はどうすれば良いでしょうか?』など、全てお客さまの視点に立った表現にしましょう。
リターゲティング
一度サイトを訪れたことのあるユーザーや、買い物かごに商品を入れたことがあるユーザーに絞って広告などのアプローチをすることをリターゲティングと言います。
うまく活用すれば売上げに繋がることもありますが、逆効果になってしまうリスクもあります。本当にユーザーの為になるかよく考えてから実行しましょう。
以下、簡単にリターゲティングの長所と短所をまとめますので参考にして下さい。
① 長所
既に興味を示しているユーザーにとっては、広告の改善や価格プロモーションをオファーすることで売上に繋がる可能性が高まります。
(ショッピングの途中で他の優先事項により購入を中断したユーザー、購入プロセスに助けが必要なユーザーなどは効果的)
② 欠点
既に他のサイトで購入してしまったユーザーや、購入すること自体をやめてしまったユーザーには逆効果です。
このようなユーザーにリターゲティングしてもコストだけがかかってしまいます。
Eコマースストアの最適化のまとめ
最終回はECサイトの最適化について解説しました。
- 顧客と話す
- ユーザーテスト(UXテスト)をする
- アナリティクス
- 競合のECストアの分析
上記の仮説検証→学びを繰り返すことで、Eコマースビジネスを成長させていきましょう!
最後に最も重要なこととして、Week1でも触れた以下を再度書かせて頂きます。
Eコマースに限らず、ビジネスをおこなう上で、『価値のある問題』を解決しましょう。言い換えれば、問題を解決することで『人が幸せになること』をビジネスとして選びましょう。
この記事を読まれて『ネットショップを立ち上げてみたい!』と思われた方、私がおすすめするECプラットフォームを次の記事で紹介していますので、是非参考にしてみて下さい!
Shopifyに興味が出てきた方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみて下さいね。
Shopifyの始め方
ネットショップを立ち上げた方は、品揃えを充実させるために「ドロップシッピング」を検討してみると良いです。オススメドロップシッピングサービスは以下の記事で紹介してます!
【無在庫でECサイト】初心者向けドロップシッピングの始め方とおすすめサービス8つ
Twitterでも定期的にEコマース・MBA関連の情報配信をしているので、ぜひフォローをお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント