MBAインタビューで使えるWhy this school?の対策とスクール調査方法

why this school対策 海外MBA

海外MBA留学を目指しているみなさん、下記のような悩みを持っていませんか?

  • 海外MBAスクールのエッセイ・インタビューで必ず問われる ”Why this school?” の対策方法を知りたい
  • MBAスクールの具体的な調査方法を知りたい
  • 時間がないので短時間でスクールリサーチできる方法は?

MBAスクールの非常に重要な質問として、『Why this school?』がありますが、この質問に対する回答が十分でないと思っている受験生は多いのではないでしょうか?

私はMBA受験の後半で、スクール調査に便利なウェブサイトや情報を知りましたが、正直『もっと早く知りたかった!』と思いました。

そこで、今回は自分の経験とプロのMBAカウンセラーからのアドバイスをもとに、『Why this school?』の質問対策と、回答に欠かせない『スクール調査』の具体的な方法を解説します。

この記事のステップを踏んできちんと準備すれば、『Why this school?』に自信をもって回答できるようになりますので、ぜひ参考にして下さい!

Why this school?の理由は3つ用意!

エッセイやインタビューでは必ずと言っていいほど聞かれる質問は ”Why this school?” です。 就職の面接であれば、なぜ弊社を希望しますか?に相当する問いなので『最重要の質問』の1つと言えます。

特にインタビューの場合、理由を3つ準備することが重要です。多くの受験生は1~2つしか用意しませんが、3つ用意することで面接官に伝わる本気度が全く違います。

理由を3つ準備することの他のメリットとして、正しいスクール調査をすれば自分にフィットするカリキュラムや授業が明確になり、より受験のモチベーションも上がります。下記に紹介するプロセス・情報ソースを参考にぜひ取り組んでみて下さい!

3つの理由の大枠を決める

Why this school?の対策をする場合、まずは理由の大枠を決めてからスクール調査をする、というプロセスを踏むと効率的にスクール調査がしやすくなります。

ここでは代表的な理由の具体例を3つ紹介し、簡単に解説します。もちろん、理由はこれ以外にも無数にあると思いますので、あくまで参考としてご覧ください。

Why this school?の理由の具体例と、その後のスクール調査項目:

①『Quality of teaching』 → 有名教授、有名授業の内容や年間カリキュラムを調べる
②『”学び”をリアルビジネスで実践する機会』 → ハンズオンの授業、選択科目を調べる
③『スクールの目玉授業』 → スクールの目玉授業や代表的なプログラムを調べる

順に解説します。

Quality of teaching

こちらはMBAスクールの “カリキュラムの質の良さ” を理由にする例です。
多くのスクールで使うことができるのでおすすめです。具体的なスクール調査は、授業のカリキュラム、有名授業の内容や教授を調べていくことになります。

特にMBAで自分の学びたい領域(マーケティング、ファイナンス、オペレーションなど)の有名授業などがあると語りやすいと思います。

私の体験談

私の場合は、データドリブンのカスタマーアナリティクスで有名な教授(統計分析ソフトRのインターフェースを教授自身が開発)と、オペレーション分野で有名な教授がいたので、この2つの授業の内容を在校生とのコーヒーチャットで詳しくヒアリングしました。結果、非常に魅力的な内容だったので、最終的にこれが一番の理由になりました。

”学び”をリアルビジネスで実践する機会

こちらの理由は、レクチャーやケース中心のMBAスクールよりは、コンサルプロジェクト外部企業・研究施設との連携が強いビジネススクールで有効な理由です。

基本的にMBAでは最初の半年~1年で必修授業が終わり、より実践的な内容の選択授業や、必修で学んだフレームワークを使って企業の課題解決に取り組むコンサルティングプロジェクトなどがカリキュラムに入ってきます。これらの実践に近い授業や機会を志望理由として語りましょう。

私の体験談

私は『サプライチェーン・コストマネジメント』という人気の選択授業について語りました。コンサルティング会社の社長が実際に仕事で使っているフレームワークを学べる、という内容です。授業の最後に学んだことを活かして企業のコンサルティングもできます。

情報はウェブサイトとコーヒーチャットで事前に調査し、インタビューで語りました。実際に授業を受けた在校生の感想も聞き、入学したら必ず取りたい授業だったのでインタビューでは熱意をもって伝えられたと思います。

スクールの目玉授業

こちらも有効な理由の1つになります。なぜなら、各ビジネススクールは優秀な生徒を世界から集めるためにアピールしている目玉授業が必ずあります。地元企業と連携したコンサルプロジェクトだったり、数か月に渡って起業のアイデア出しからマーケットインまでを実際におこなう授業だったり、様々な目玉授業があるのでウェブサイト等でも情報がたくさん入手できます。

私の体験談

私も3つ目の理由として『スクール必修の目玉授業』である起業プロジェクトを挙げました。合計9ヶ月の必修授業で、最初の3ヶ月で起業に関する基礎知識を叩き込まれた後、残りの6ヶ月で在学中に起業することを目指します。

かなり実践的な授業で、総合大学の豊富なリソースも使えたため、私自身楽しみな授業のひとつでした。

MBAスクール調査方法9選

Why this schoolの大枠が決まったら、次は実際に詳細なスクール調査をしていきます。以下にスクール調査方法を9つ紹介します!目安として、最速でスクール調査するなら上位3項目は必ずやりましょう。本命校であれば、他の項目も織り交ぜてじっくり調査すると良いと思います。

  1. 【オススメ】日本人在校生が運営する非公式ウェブサイト
  2. 【辞書的に活用】MBAスクール公式ウェブサイト
  3. 【最も深い情報】在校生とのコーヒーチャット
  4. アゴス・ジャパンのウェブサイト
  5. Clear Admit
  6. Poets & Quants
  7. 日本人在校生・卒業生ブログ
  8. Twitter
  9. 各種MBAイベント

順に解説していきます。

【オススメ】日本人在校生が運営する非公式ウェブサイト

多くのMBAスクールでは、日本人在校生や卒業生が非公式に運営しているウェブサイトがあります。私はかなりお世話になりました。

情報収集の『スピード』を優先して、まずはざっくりスクールの特徴や情報を得たい場合は非常に有効です。『スクール名 mba 日本人』で検索すると大抵ヒットしますので、まずはお試し下さい。在校生にコーヒーチャットの依頼スクールの問い合わせをするときにも便利です。

【辞書的に活用】MBAスクール公式ウェブサイト

各ビジネススクールの公式ウェブサイトも当然チェックすべき項目です。一次情報に当たるということも大切ですし、日本人ウェブサイトで概要を調査して、もっと詳細を確認したいことについては公式ウェブサイトを辞書がわりに使っていくと良いと思います。

私は特にスクールの目玉授業を調べるときに重宝しました。

【最も深い情報】在校生とのコーヒーチャット

在校生とのコーヒーチャットも非常におすすめです。上記の日本人ウェブサイトから問い合わせすれば、自分のバックグラウンドに近い在校生を紹介してくれ、快くSkypeやzoomでコーヒーチャットの時間を取ってくれます。

私的には在校生の『生の声』が1番参考になりました。人気授業や人気教授の情報はもちろん、自分のバックグラウンドとMBAで学びたい内容を伝えて、『それだったらこういう授業がおすすめだよ』など、本当に貴重な情報が得られました。

日本人だけに限らず、MBA生のみなさんはネットワーキングの重要性を理解しているので、本当に親切に対応して頂けます。当然、得られた情報はインタビューやエッセイに強力に役に立ちますので、どんどん活用しましょう。

アゴス・ジャパンのウェブサイト

アゴス・ジャパンのWebサイトは、MBA留学に関する包括的な情報だけでなく、無料アカウントを作るだけで様々な情報に触れることができるので、登録しておいて損はないと思います。アカウントを作れば卒業生・在校生セミナー学校説明会などMBAスクールに関する各種イベント情報が入ってきます。

Webサイトの留学FAQも参考になります。留学お役立ち情報から、各MBAスクールの留学生ブログのリンクがありますので、覗いてみるのも良いでしょう。

Clear Admit

意外と知られていないのがClear Admitのウェブサイトです。無料でもかなりの情報が満載で、MBAを中心としたスクールのインタビュー過去問が手に入るインタビューレポート』や『スクールプロファイル』などが参考になります。

また、有料記事では、『SHOP』→『Interview Guides』と進むと、各校のインタビューの傾向と特色がまとめられた情報が手に入ります。特に有用なのはブラインド/非ブラインドインタビューの情報です。

ブラインドインタビュー:面接官が受験生のエッセイを見ていない。つまり、エッセイのネタをインタビューで使いまわせる
非ブラインドインタビュー:面接官が事前にエッセイ等に目を通している。エッセイの内容とは違うストーリーを語ることが推奨される。

志望度が高いスクールでは、十分にこれらの情報を収集しておくと良いでしょう。

Poets & Quants

Poets & Quantsもあまり知られていませんが、非常にオススメです。MBAのスクールプロファイルはもちろん、特にエッセイ・インタビュー対策に関するブログ記事が参考になります。ただ、情報量が多いため、トップページから探すよりは『poets & quants + 探したい事』で検索すると良いです。

例えば、『poets & quants interview questions』で検索するとMBA Interview Questions: A School-By-School Guide などのインタビュー対策のブログ記事が出てきます。

さらに特定のスクールのインタビュー対策が知りたければ、『poets & quants interview questions + スクール名』で検索すればOKです。トップスクールではモックインタビューの動画なども出てきたりします。

日本人在校生・卒業生ブログ

MBA卒業生や在校生が個人で運営しているブログは、個人の体験に基づいた深い情報が手に入る場合があります。スクールでの日常生活や家族との過ごし方など、入学後の生活をイメージする情報源としても良いです。

私の場合は家族と共に留学したので、家族が安全に楽しく留学期間を過ごせるかどうかも参考にしましたし、実際にインタビューでも『家族がスクールコミュニティーに関われる機会はあるか?』という質問をしたりしました。

Twitter

Twitterはある特定の分野のコアな情報を収集するのに便利なツールです。MBA在校生・卒業生コミュニティー界隈の情報も溢れていますので、気分転換にアカウントを作って覗いてみると良いと思います。私は入学後にTwitterを本格的に始めたのですが、個人的にはもっと早くから情報収集・MBA仲間との情報交換のために始めておけば良かったと思いました。

私、ゆうたろうも随時MBAの情報は発信していますので、お困りのことがあればお気軽にDMでご連絡ください。私が力になれることがあれば、誠意をもって対応させて頂きます。私の他にもMBAホルダーの方のアカウントはTwitterで『MBA』と検索すればすぐに見つかります。あとはフォロワーを辿っていけば多くのMBA生の方々と繋がることができるでしょう。

各種MBAイベント

MBA関連のイベントで代表的なのはアゴス・ジャパンの『MBA夏祭り』や『QS Tokyo Connect MBA Fair』などになります。基本的にイベントでは世界のトップMBAスクールの在校生・卒業生やアドミッションと直接話ができます。

ただ、大抵各スクールのブースは込み合っていますので、1 on 1でゆっくり話ができる環境ではないと思います。様々なスクールがブースを設けているので、スクールごとの比較をしたり、詳しく話を聞きたい人がいれば名刺交換をして後ほどアポ取る、などの使い方がオススメです。

まとめ:MBAインタビューで使えるWhy this school?の対策とスクール調査方法

Why this school?の質問への対策とMBAスクールの調査方法を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

改めて、具体的な準備のステップをまとめると以下になります。

① Why this school?の理由は3つ用意!
② 3つの理由の大枠を決める
③ 9つの方法で詳細なスクール調査をする

この記事が少しでも受験生のお役に立てることを願っております。

MBAインタビューの攻略法について興味を持たれた方は下記の記事もぜひ参考にしてみて下さいね。

MBA留学:インタビューで聞かれる典型的10の質問と準備プロセス

MBA留学の渡航準備をされている方、留学前に買っておくべき教材や生活グッズを下記にまとめました!ぜひご参照ください!

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