『SEOキーワードの選定』とともに重要なのが、『キーワードの優先順位付け』です。
『SEO対策シリーズ』第3回目は、以下のようなネットショップ初心者の悩みを解決できる記事になっております。
- 『サイト設計図』って何?
- どうやってSEOキーワードを優先順位付けする?
- SEOに最適なサイト設計って?
実際に、私は『SEOキーワードの選定』に加えて、『サイト設計』を綿密におこなうことで、検索上位コンテンツを量産できました。
この記事は、ネットショップを始めたばかりの方でも理解できるように『サイト設計』の基礎から『SEOキーワードの優先順位の付け方』まで分かりやすく解説しています。
この記事をしっかりと読み込んで実践すれば、あなたも狙ったキーワードで検索上位表示ができるようになりますよ!
それでは早速解説していきます!
サイト設計図の基本
前回までの記事で、あなたのSEOキーワードは100~200程度に絞れているはずです。
次のステップはこれらのキーワード群をサイトの適切な場所に配置することで、『サイト構造』を決めていきます。
このサイト構造を図に表したものを『サイト設計図』と呼びます。
このように、おおまかに分けるとサイト設計図は3階層に分かれています
- トップページ
- カテゴリーページ
- コンテンツページ
つまり、お客さまがサイトのどのページに行くにも、最低2~3クリックで目的のページに辿り着けることが理想です。
次にサイト構造を決める際の重要なポイントを説明してきます。
サイト構造は『モレなく、ダブりなく』
サイト構造は『モレなく、ダブりなく』設計していくことが大切です。
例えば、『飲料』を売っているネットショップ(ECサイト)の場合、以下のサイト設計図が考えられます。
サイト構造にモレやダブりがあると、目的のコンテンツがどこにあるのかが分かりにくくなります。
ユーザーになるべく分かりやすいサイト構造を設計しましょう。
3階層のキーワード構成
基本的には、サイトのトップページに最も重要なキーワード(前回の記事で言う『シードキーワード』)を設定します。
カテゴリーページには重要キーワードを構成する複数のキーワードグループ(上記の例だと『お茶』『ビール』)を配置します。
最後に、各コンテンツページにはカテゴリーを構成する『ロングテールキーワード』を配置しましょう。
(※ロングテールキーワードは次の記事で詳細を説明します。)
各コンテンツ同士の関係を意識する
約100~200のSEOキーワードを配置するため、サイト設計図の最下層 = 『各コンテンツページ』はかなりのボリュームになるはずです。
本来、各コンテンツは『並列』の関係ですが、コンテンツの内容によって『階層をイメージする』と整理しやすくなります。
上の図のように、コンテンツの下にさらにコンテンツを配置するイメージで設計すると良いでしょう。
この考え方がなぜ重要かというと、自分のコンテンツ同士にリンクを貼る(内部リンクと言います)ときに困らないからです。
さらに、より『上層』にあるページは、『下層』のコンテンツページのSEO効果で検索上位表示されやすくなるので、CV獲得させるページを戦略的に配置できるようになります。(詳細は後述します。)
SEOキーワードの優先順位を決める
次は各SEOキーワードの優先順位を決める方法を解説します。
実際に100~200あるSEOキーワードのうち、どれから優先して手を付けるべきでしょうか?
以下3点がSEOキーワードの優先順位を決めるポイントになります。
① 『ニーズ』の視点
② 『競合』の視点
③ 『ユニークさ』の視点
順に解説していきます。
①『ニーズ』の視点
前回の記事で説明したように、SEOキーワードにはそれぞれ3つのニーズを表す性質がありました。
『知りたい』『したい』『行きたい』のニーズです。
※前回の記事を読んでいない方は 『SEOキーワードとは?ニーズを理解し、キーワードを取捨選択する!』 に目を通してみてください。
このうち、『知りたい』キーワードはサイトの集客に影響します。
なぜなら、ユーザーは『自分の知らない情報』を求めているため、分かりやすい記事はユーザーからのアクセスを集めやすいからです。
まずは『知りたい』キーワードから優先してコンテンツを作っていきましょう。
②『競合』の視点
『検索ボリューム数』が少ないキーワードはそれだけ競合も少ないため、有益なコンテンツを作れば上位表示されやすくなります。
前回の記事で、SEOキーワードを絞り込む段階で『検索ボリューム数が100以下のもの』は除外しようと解説しました。
ここでは目安として『検索ボリューム数が100~1000』のキーワードを優先し、コンテンツ制作していきましょう。(数字は業種により異なります。)
③『ユニークさ』の視点
あなたの『ユニークさ』を活かせるキーワードは最も大きな差別化要素となりますので、こちらも優先して制作していきましょう。
『ユニークさ』とは、例えば『あなたしか経験していないこと』や『あなたしか知らないこと』、『あなた自身のバックグラウンド』などです。
これらをもとに制作したコンテンツは誰にも真似できないので、一番の差別化要因です。
『顧客体験』の道筋を意識しよう! – 最強のサイト設計図
次に、よりネットショップを成功させるためのポイントを紹介していきます。
多くのネットショップ運営者の目標は、サイトに来たお客さまに最終的に商品を『買ってもらうこと』、つまり『コンバージョン(CV)』だと思います。
お客さまが購入するまでの道筋をイメージしながらサイト設計する方法を解説します。
CV獲得までの道筋をイメージする
CV獲得には、お客さまの思考プロセスを順に追ってイメージすることが大切です。
あくまでも『仮説』で良いので、以下を想像してみましょう。
- どんな悩みを持ったお客さまか?
- どんなキーワードで検索するのか?
- どのようなシチュエーションであなたの商品を知るのか?
- 購入に至るまでにどのような思考プロセスを辿るのか?
このお客さまの一連の行動を『カスタマージャーニー』を使って説明します。
カスタマージャーニーを考える
カスタマージャーニーとは、お客さまが商品を『発見・認知』し、『興味』を抱き、最終的に『購入』するまでの行動、思考、感情などのプロセスです。
MBAのマーケティング、新規事業などの授業でも必ず登場する考え方になります。
特にEコマースビジネスの場合、以下の3つのフェーズでユーザーが『検索する』と思われるキーワードを考えると良いでしょう。
① 発見フェーズ
② 興味フェーズ
③ 検討フェーズ
順に解説します。
①発見フェーズ
カスタマージャーニーの最初のフェーズは、お客さまがあなたの商品を『発見』することです。
どんな状況で、どんな悩みを持ったお客さまがあなたの商品に出会う可能性があるのでしょうか?
具体的には以下の質問に答えてみましょう。
① お客さまはどんな悩みを持っている?
② どんな希望を持って、何を探している?
③ どのような『キーワード』で検索する?
例えば、先に示した『飲料のネットショップ』では、次のようになります。
① 最近体重が落ちにくく、お腹も出てきて困っている
② 食事の量はあまり変えずに、無理なくできるダイエット方法は?
③ 『ダイエット おすすめ 飲料』など
ポイントは、お客さまが興味を持つために『有益な知識を提供する』という気持ちでコンテンツを作成することです。
これらのキーワードで書いた記事は、サイト設計図のより下層に配置するイメージです。
②興味フェーズ
次のフェーズは、あなたの商品に出会ったお客さまが『興味、関心』を抱くフェーズです。
ここでは以下の質問を考えてみましょう。
① お客さまはどんな悩みを持っている?
② どんな希望を持って、何を探している
③ どのような『キーワード』で検索する?
再び『飲料のネットショップ』の例を用いて考えると、
① 無理のないダイエットには『お茶がいい』と聞いたけど、効果が出る期間はどれくらいだろうか?
② 毎日忙しい自分でも、お茶ダイエットは続けられる?
③ 『お茶 ダイエット 効果 継続』など
ここでは、お客さまがお茶ダイエットに興味を示している段階なので、『お茶によるダイエット』が本当にお客さまに合ったものか、不安を解消してあげる記事を書いていくと良いでしょう。
『興味』のフェーズに対応する記事は、『発見』に関する記事よりも上層に配置するイメージでサイトを設計しましょう。
③検討フェーズ
最後に、お客さまがあなたの商品に興味をもちつつ、比較検討をしているフェーズです。
この場合のお客さまの悩み、検索キーワードを考えてみましょう。
① お客さまはどんな悩みを持っている?
② どんな希望を持って、何を探している
③ どのような『キーワード』で検索する?
再度、『飲料のネットショップ』の例を用いて考えます。
① どうやら『お茶ダイエット』は自分に合いそうだけど、どんなお茶が良いんだろう?
② ダイエットに効くお茶の種類と、選び方は?
③ 『お茶 ダイエット 種類 選び方』など
ポイントは、発見や興味に比べてお客さまは明らかに『購入意欲』が高まっているので、CVに関連するキーワードで記事を書くことです。
これらCV獲得に関連する記事はより上層に配置し、他の記事からの内部リンクを設定しておきましょう。
つまり、それぞれのコンテンツに、カスタマージャーニーの ”どの段階” で活躍してほしいのか、『役割を持たせる』ことが重要になります。
まとめ:キーワード選定はサイトの土台づくり
今回は『SEOキーワードの優先順位の付け方』と『CVまでの道筋を意識したサイト設計』を解説しました。
この考え方を実践すれば、検索エンジンからのアクセスだけでなく、CVも獲得できるサイトの土台を作ることができます。
あとはひたすら『圧倒的に有益なコンテンツ』を作ることに専念すれば良いのです。
まとめると、検索上位をとるために『SEOキーワードの優先順位を決める』を決める視点は以下の3つです。
① 『ニーズ』の視点
② 『競合』の視点
③ 『ユニークさ』の視点
そして、カスタマージャーニーの3つのフェーズを意識しながらサイト設計していきましょう。
① 発見フェーズ
② 興味フェーズ
③ 検討フェーズ
サイト設計図が完成したら、次の記事『ロングテールSEOを攻略して圧倒的PVを獲得する!』に進みましょう。
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