みなさんこんにちは!
今回はアメリカにおける『雑談力(Small Talk)』に焦点を当てて書きたいと思います。
雑談力と言うと、おしゃべりな人は得意でしょ、と思いがちですが、アメリカのビジネスにおいては立派な『コミュニケーションスキル』の1つです。
アメリカ企業では面接の際にSmall Talkのスキルも重要視されます。
私は2年間のMBA生活を通して、『雑談力(Small Talk)』には『効果的な型』があることを学びました。
これからMBA留学に来られる方、将来は海外で働きたいと思っている方は、気分転換に読んで頂ければと思います。
雑談力(Small Talk)とは?
最初に、英語のSmall Talk(スモールトーク)とは何でしょうか?そしてどのような場面で使われるのか、以下で解説します。
Small Talkはちょっとした世間話
Small Talk(スモールトーク)とは、共通の興味にまつわる楽しい世間話です。
学校で朝クラスメイトと会った時、職場で同僚とすれ違った時、ミーティングやイベントでの雑談、レジでの店員との会話など、アメリカでは様々な場面でSmall Talkします。
私もインターン先の職場では『Small Talk』できるように心がけていましたが、最初はなかなか難しいものです。
なぜかと言うと、アメリカでは日本とは少し違ったSmall Talkの『コツ』があるからです。
Small Talkの目的は?
Small Talkの目的は、『良い雰囲気づくり』です。
ビジネスにおいて、ミーティングや商談などの場面でもいきなり本題に入ることはありません。
まずは雑談から入り、良い雰囲気作りをした後で本題に移ります。
Small Talkは顧客や取引先に対してはもちろん、同僚に対しても重要なスキルになります。
なぜなら、一緒に働く関係において、『相手との距離を縮める』『リラックスして話し合う』ことはとても大切だからです。
Small Talkの効果 – 私の実体験
次にSmall Talkのメリットについて、私のMBA生活での経験談を交えて紹介します。
ちょっとした困りごとが即解決!
アメリカでは良くも悪くも、日本ほど管理が細かく行き届いていないため、生活の立ち上げ時には様々な苦労があります。
例えば、私が住んでいるアパートメントはゲートに自動ロックが掛かっています。
ゲートの暗証番号は入居しても特に知らされることはなく、私は来客の際にいつも開錠キーを持って下まで降りなければなりませんでした。
ある日、お隣さんとエレベーターで一緒になった時に、世間話がてら『そういえばゲートの暗証番号知ってる?』と聞くとすぐに教えてくれました。
普段Small Talkで仲良くなっておくと、このような『ちょっとした困りごと』の際に非常に役に立ちます。
たくさんの情報が得られる
ビジネススクールでもSmall Talkに助けられたことが多々ありました。
朝や休み時間に、クラスメイトと履修している授業のことなどについてよく雑談をします。
その話の流れで、『あのレポートやった?』とか『この課題の締め切り明日までだよね?』など、様々な情報が入ってきます。
このような会話が、自分のタスクの抜け漏れや、締め切りを忘れたなど、うっかりミス予防につながった経験があります。
面接の際でも重要
私はアメリカのバイオテックの会社でインターンをしたのですが、米企業では面接の際にSmall Talkも重要視されます。
なぜかというと、Small Talkの中にその人の性格や考え方、価値観などを垣間見ることができるからです。
こういった場面で、軽い雑談から『前向きで明るい』『チームメイトとうまくコミュニケーションできそう』などの印象を与えられると採用にもプラスに働きます。
最終的にSmall Talkの内容から『自己アピール』に繋げることができればより効果は高いでしょう。
職場・学校ですぐに活かせる!効果的なSmall Talkの始め方5つ
雑談力(Small Talk)には『効果的な型』がある、と最初にお伝えしました。
ここではアメリカのMBA生活やインターン先でよく使われていた、 “Small Talkを効果的に使う” テクニックを5つ紹介します。
① 相手を褒める
『相手を褒めること』はアメリカで最もよく使われるSmall Talkの1つだと思います。
お互い挨拶した後に “I like your shirt” など、相手の身につけているものを褒めます。
褒められて嬉しくない人はいないので、非常に良いSmall Talkの入り方です。『どこで買ったの?』などと会話を膨らませやすいですね。
注意点としては、もし自分が褒められたときは謙遜せずに堂々と『Thank you』と笑顔で答えましょう。
② 困っている人を助ける
職場や学校で困っている人がいたら、気軽に ”May I help you something?” と助けてあげましょう。
実際にアメリカで生活していると、非常に親切な人が多いことに気づきます。
学校で地図や案内板を見ていると、すぐに誰かが声を掛けてくれて助けてくれます。
私は大学でプリンターの使い方が分からない生徒に声を掛け、そこから仲良くなった友人もいます。
③ コーヒーチャットしよう!
これもアメリカでよくあるコミュニケーション手法の1つです。
アメリカでは『コーヒーチャット』と呼ばれる文化があり、コーヒーを飲みながらカジュアルに情報交換して、ネットワーキングやビジネスに繋げたりします。
職場で同僚と距離を縮めたり、相手の仕事内容を知りたいときにも便利です。就職したい会社の社員とネットワーキングする際にもよく使われます。
仲良くなりたい人がいる場合は気軽にコーヒーチャットに誘ってみましょう。
④ 週末の出来事を話す
週明けにはよくこの話題でSmall Talkすることが多いです。
最初は意外だったのですが、友人同士だけでなく、カフェなどのレジで聞かれることもあります。
“How was your weekend?” と、気軽に話題を振ってみましょう。
また、これに関連して週末や大型連休が近くなってきた場合は、休暇の予定の話をすることも多いです。
⑤ 自分のオリジンを話す
自分の出身地や故郷のことを話すと話題が広がる場合がよくあります。
私は定番の話題として、日本の気候や東京での生活、実家の田舎生活のことなどを話すようにしていました。
自分のオリジンを話すと、相手が安心してリラックスしてくれる効果もあります。
蛇足ですが、日本の通勤ラッシュの動画や、電車の正確性について話してあげると良いネタになります。
Small Talkまとめ
今回は、『雑談力(Small Talk)』について効果的な始め方を5つ紹介しました。
① 相手を褒める
② 困っている人を助ける
③ コーヒーチャットしよう!
④ 週末の出来事を話す
⑤ 自分のオリジンを話す
Small Talkは慣れるまではなかなか難しいですが、自分の型が出来上がってくると会話も楽しくなりますよ。
少しずつ練習して、日常生活やビジネスに活かしていきましょう!
当ブログでは海外MBA生活での学びを紹介しています。興味のある方は以下のMBA流ネゴシエーション(交渉術)に関する記事も目を通してみてください。
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