ネットショップの成功は、『SEOキーワードの選定』に掛かっていると言っても過言ではありません。
- 『SEOキーワード』ってなに?
- 狙ったキーワードで、コンテンツを検索上位表示させたい
- ネットショップの集客を成功させたい
『SEO対策シリーズ』第2回目は、このようなネットショップ初心者の悩みを解決できる記事になります。
実際に、私は『SEOキーワードの選定方法』を愚直に実行し、コンテンツを作り続けた結果、検索上位コンテンツを量産できました。
この記事は、ネットショップを始めたばかりの方でも理解できるように『SEOキーワードとは?』の説明から『SEOキーワードの選び方』まで分かりやすく解説しています。
この記事をしっかりと読み込んで実践すれば、あなたも狙ったキーワードで検索上位表示ができるようになります。
それでは早速解説していきます!
SEOキーワードとは
『SEOキーワード』とは何でしょうか?
Googleなどの検索エンジンで検索される『あらゆるワード』のことを『SEOキーワード』と言います。1単語の場合も、複数の単語の組み合わせの場合もあり得ます。
『SEOキーワード』は、ネットショップの集客を成功させるうえで非常に重要です。
なぜなら、SEOキーワードを深く理解することで、ユーザーの『ニーズ』を知ることができるからです。
SEOキーワードはユーザーの『ニーズ』を反映している
SEOキーワードは『ユーザーのニーズを表したもの』です。
例えば、あなたが渋谷でおいしいレストランを探す、という目的があった場合、『渋谷 レストラン おすすめ』などと検索するでしょう。
まさにあなたは渋谷の美味しいレストランを『知りたい』というニーズがあるわけです。
もしユーザーが検索した結果、得られた情報に満足すれば、実際にお店に訪れる、購入するなどのアクションに繋がるでしょう。
つまり、いかにSEOキーワードから適格にユーザーの『ニーズ』を読み取り、そのニーズに応えるコンテンツを作るかが重要になります。
SEOキーワードを決める3ステップ概要
では実際にどうやってSEOキーワードを見つけるのでしょうか?
結論から言うと、以下の3ステップになります。
Step1:ビジネスに関連するSEOキーワードを抽出する
Step2:キーワードリサーチツールを使って『複合キーワード』を全て洗い出す
Step3:ニーズを理解し、キーワードを取捨選択する
まずはあなたのビジネスに ”関連する” SEOキーワードを抽出します。
Step1で代表的なキーワードが出てきたら、次は『ツール』を使ってさらに複合キーワードを全て洗い出していきます。
そして最後に洗い出したキーワードからニーズを理解し、取捨選択すれば良いのです。
難しい知識は必要ありませんので、早速解説していきましょう。
SEOキーワードの3つのニーズ
具体的にSEOキーワードを探し始める前に、SEOキーワードには大きく分けて『3つのニーズ』があることを理解しておくと、この後のプロセスが楽になります。
以下でMBAの授業でも教えられている『3つのニーズ』を解説します。
① 「知りたい」キーワード
『知りたい』キーワードとは、『人気のレストランを調べる』『効果的なヨガのやり方を調べる』など、何らかの情報を『調べたい』ときに使われる検索キーワードです。
具体例は、『人気 ランニングシューズ モデル』と検索したユーザーは、人気のランニングシューズのモデルを調べたいと想像できます。
基本的に『知りたい』キーワードは調べることが目的のため、ネットショップの売上には直接繋がりにくいですが、サイトの『集客』に影響します。
ユーザーは『自分の知らない知識』を求めているので、ニーズに的確に、分かりやすく書かれたコンテンツはアクセスを集めやすいからです。
ユーザーにとって価値が高いコンテンツは検索上位も取りやすいでしょう。
②「したい」キーワード
『したい』キーワードは、『飛行機のチケットを予約する』『商品を購入する』など、何らかのアクションを『完了する』ことを目的に検索されるワードです。
例えば、『ランニングシューズ オンライン 購入』と検索した場合、ユーザーは『ランニングシューズを買いたい』と考えられます。
『したい』キーワードは行動することが目的の為、売上には繋がりやすい一方で、競合が多いため検索上位されにくい傾向にあります。
③「行きたい」キーワード
例えばあなたが『Yahooニュース』という単語を検索した場合、それは恐らく『Yahoo!ニュース』のサイトに行くために検索したと思います。
このように、特定のサイトに『行く』ことを目的として検索されるキーワードが『行きたい』キーワードです。とてもシンプルですね。
『行きたい』キーワードはユーザーが名前を指名して検索するほど知名度が高いので、検索上位を取ることが最も困難です。
「知りたい」キーワードから攻める!
以上を踏まえて、ネットショップの立ち上げ初期は最も競合の少ない『知りたい』キーワードから攻めましょう。
ユーザーに価値のあるコンテンツを提供することで、『信頼関係』を構築し、サイトの集客を増やすことが重要です。
徐々にアクセスを集められるようになってきたら、少しずつ『したい』キーワードのコンテンツも作っていきましょう。
それでは次項からSEOキーワードの決め方を詳しく解説します!
SEOキーワード選定は、抽出、ニーズ理解、取捨選択!
概要で述べた通り、SEOキーワードの決め方は以下3ステップになります。
Step1:ビジネスに関連するSEOキーワードを抽出する
Step2:キーワードリサーチツールを使って『複合キーワード』を全て洗い出す
Step3:ニーズを理解し、キーワードを取捨選択する
順に解説していきましょう。
Step1:ビジネスに関連するSEOキーワードを抽出する
まずは、あなたのネットショップに関連するキーワードを考えてみましょう。
例えば、あなたはネットショップで『ウェディング専門の花屋』をやっているとします。
関連するキーワードは『ウェディングブーケ』『ブライダル』『フラワー』などが思い浮かぶでしょう。
ポイントは、『こんなキーワード誰も検索しないだろう』と自分で判断せず、思いつく全てのキーワードを洗い出してみることです。
これらの代表的なキーワードは『シード(種)キーワード』と呼ばれ、ここから更に関連する細かいキーワードを探していきます。
ここではまず、『シードキーワード』を抽出する方法3つを紹介します。
方法1:自分で考える
方法2:Googleの『関連するキーワード』を利用する
方法3:Yahoo!知恵袋を使う
方法1:自分で考える
原始的な手法ですが、キーワードリサーチは『アート』と『サイエンス』両方が必要です。
あなたの想像力を膨らませて、ビジネスに関連のあるキーワードを全て出すつもりで抽出していきましょう。
日頃ネットショップを運営している際に出てくる単語を思い浮かべながら、数を集めることを目的にリストアップしましょう。
方法2:Googleの『関連するキーワード』を利用する
Googleでキーワードを検索すると、検索結果ページの一番下に『関連するキーワード』が出てきます。
下の図は、『ウェディング』でGoogle検索した時の検索ページです。
画面を一番下までスクロールすると、『ウェディングに関連する検索キーワード』という欄があり、関連するキーワードがたくさん並んでいます。
キーワードのヒントを数多く得ることができるので、活用して新しいキーワードを発掘していきましょう。
方法3:Yahoo!知恵袋を使う
既にここまでで抽出した『シードキーワード』を、Yahoo!知恵袋 で検索すると更にキーワードのヒントを得ることができます。
Yahoo!知恵袋の良い点は、唯一『ユーザーの言葉』でキーワードを発掘できることです。
サイト運営者が使わない言葉でも、一般のユーザーが良く使う言葉は競合が少ない可能性があり、SEO対策で有効となります。
是非積極的にYahoo!知恵袋も活用しましょう。
Step2:キーワードリサーチツールを使って複合キーワードを全て出す
ここまでで『シードキーワード』を抽出できたら、次は『複合キーワード』を抽出します。
複合キーワードとは、『ウェディング フォト』などの2つ以上の単語からなるキーワードのことです。
複合キーワードを抽出する方法は、以下の『キーワードリサーチツール』を利用します
ツール1:『関連キーワード取得ツール』を使う
ツール2:『goodkeyword』を使う
ツール3:『キーワードプランナー』を使う
ツール1:『関連キーワード取得ツール』を使う
『関連キーワード取得ツール』は全て無料で複合キーワードが抽出できるすばらしいツールです。
サイトにアクセスし、Step1で発掘してきた『シードキーワード』を入力し検索します。
試しに『ウェディング』で検索してみると、以下の複合キーワードが自動で抽出されます。
(※2021年1月1日追記:関連キーワード取得ツールは『ラッコキーワード』としてリニューアルされました)
ツール2:『goodkeyword』を使う
『goodkeyword』 も無料で複合キーワードを取得することができます。
使い方も『関連キーワード取得ツール』とほぼ同じです。
サイト上の検索窓にキーワードを入力して検索ボタンを押します。以下の画面が出てきました。
画面右下の『表示されたキーワードをすべてコピー』の欄の複合キーワードを全てコピーしましょう。
(※2021年1月1日追記:『goodkeyword』は『関連キーワード取得ツール』と統合され、『ラッコキーワード』としてリニューアルされました)
ツール3:『キーワードプランナー』を使う
最後にGoogleキーワードプランナー を使う方法です。
この方法が最もおすすめなのは、Googleが提供しているので検索エンジンとの親和性が一番良いからです。(実際にMBAの授業でもこのツールを使いました。)
そして、キーワードプランナーの最も優れている点は、複合キーワードの『検索ボリューム』を全て出せることです。
検索ボリュームはユーザー検索の『需要』を把握するために必要なので、是非活用しましょう。
※注意:キーワードプランナーは無料版と有料版があり、有料版でないと『細かい検索ボリューム数』が出てきません。
キーワードプランナーの使い方の詳細は『キーワードプランナーの使い方』を参照ください。
キーワードリサーチの踏ん張り所
こうして全ての『シードキーワード』に対する『複合キーワード』を一つ一つ洗い出すのは非常に時間のかかる作業ですが、ここは踏ん張り所です。
なぜなら、ネットショップを立ち上げた起業家がSEO対策で1番犯しやすいミスは、『SEOキーワードリサーチ』を十分にしないことです。
業種にもよりますが、ここまでの作業で合計1〜3万程度のキーワードが集まります。
この中に、あなたのネットショップの集客、コンバージョンを成功させる『原石』が含まれています。
次のStep3で、洗い出したキーワードを取捨選択していきましょう。
Step3:SEOキーワードを取捨選択する
全ての複合キーワードの洗い出しが終わったら、最後にキーワードを取捨選択します。
取捨選択の方法は以下の3ステップです。
① 検索ボリュームが100以下のものは除外する
② サイトのミッションから外れるものは除外する
③ 検索ボリュームが小さいものから除外していく
順に解説します。
① 検索ボリュームが100以下のものは除外する
抽出した全ての複合キーワードのうち、目安として『検索ボリュームが100以下のもの』は除外しましょう。
なぜなら、検索ボリュームが小さすぎると集客が見込めないからです。
コンテンツ制作のコストとベネフィットを考え、ボリュームが小さいものは除外します。
② サイトのミッションから外れるものは除外する
次に、サイトのミッション、つまりあなたのビジネスと関係のないキーワードも除外しましょう。
関係のないキーワードでコンテンツを作っても、あなたのサイトの目的からずれてしまい、焦点の定まらないサイトになってしまうからです。
あなたのビジネスの本質を振り返って、ユーザーに提供したい価値に沿ったキーワードを選択しましょう。
③ 検索ボリュームが小さいものから除外していく
さらに、最終的にキーワードの数が100~200となるように、キーワードを絞っていきます。
基準は『検索ボリュームの小さいもの』および、『ユーザーの検索意図が重複していると思われるもの』を削っていきます。
キーワード数が100~200はあくまで目安ですが、あなたの使えるリソースに応じて数を調整しながら進めましょう。
まとめ:SEOキーワードを抽出してユーザーニーズを理解しよう!
今回解説した『SEOキーワードの選定方法』を実践してコンテンツを制作すると、狙ったキーワードで検索上位が取れるようになります。
かなり労力と負荷のかかる作業ですが、ネットショップの成功を左右する重要な要素ですので、手を抜かずに取り組むべきと思います。
もう一度まとめると、検索上位をとるために『SEOキーワード』を決めるプロセスは以下の3ステップです。
Step1:ビジネスに関連するSEOキーワードを抽出する
Step2:キーワードリサーチツールを使って『複合キーワード』を全て洗い出す
Step3:ニーズを理解し、キーワードを取捨選択する
しっかりとプロセスに習ってキーワードを選択することで、ネットショップの軸が固まり、コンテンツ制作に専念できるようになります。
SEOキーワードの選定が終わったら、次は『サイト設計図を書く』→『ロングテールキーワードから記事を書く』というプロセスに進みましょう。
次の記事『サイト設計図を描く!SEOキーワードの優先順位付け』を読みたい方は下記をご覧ください。
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