ShopifyでEメールマーケティング – シンプルで最強の収益化ツール

ShopifyでEメールマーケティング - シンプルで最強の収益化ツール Eコマース

ネットショップを始めたばかりのみなさん、下記のような悩みを持っていませんか?

  • メールマーケティングって何?なぜネットショップで重要?
  • メールマーケティングの具体的な手順を知りたい
  • Shopifyを使ったメールマーケティングの方法を知りたい

この記事を読めば、ネットショップ初心者でもメールマーケティングの基本が理解できるだけでなく、Shopifyを使ったメールマーケティングの具体的な手順を知ることができます。

私が実際にネットショップを2店舗立ち上げた経験と、アメリカMBA留学で学んだ『Eコマース実践』の知見を取り入れて解説していますので、これからEコマースを始めたい方や、既に始められている方にもぜひ参考にしていただければ幸いです。

それでは早速はじめましょう!

Eメールマーケティングとは?

Eメールマーケティングとは、メール配信を通じて顧客とコミュニケーションをおこない、マーケティングの目的を達成するよう顧客に動いてもらうことです。

ここでのコミュニケーションとは、新製品やキャンペーン、タイムセールの案内だけでなく、商品購入のお礼メールやニュースリリースの配信まで幅広く含みます。

Eメールマーケティングは、個人運営のネットショップでも活用できる身近なマーケティング施策の1つです。低コスト始めることができ、高いROIが期待できます。

ネットショップでEメールマーケティングが重要な理由3つ

検索エンジンやSNSは、あなたのショップを未来のお客さまに見つけてもらうために重要です。一方、メールマーケティングはお客さまと継続的な関係を維持するために非常に重要になります。ネットショップにおいてEメールマーケティングが重要な理由は、主に以下の3つになります。

  • CVRが高い
  • プラットフォームの影響を受けにくい
  • 顧客との継続的な関係を構築

順に解説します。

CVRが高い

Eメールマーケティングは、非常に *CVR(コンバージョンレート)が高いことがデータ上でも示されています。以下のグラフをご覧ください。Eメールマーケティングは、検索エンジンやソーシャルメディア等と比べて最も高いCVRのチャネルということが分かります。

Eメールマーケティング チャネル別CVR

(引用元:Shopify Blog)

さらに記事の後半で紹介する『かご落ちメール』や、顧客一人一人に合わせたトリガーメール等の場合は、Googleからの検索流入の3倍ぐらいのCVRを叩き出すことがあります。

*CVR:Webサイトを訪れた人が、そのサイトの目標達成となる行動(例:クリックして商品を購入する等)を取ること

プラットフォームの影響を受けにくい

Eメールマーケティングが重要な理由の2つ目に、GoogleやFacebookなどの巨大なプラットフォームの影響を受けにくいという側面があります。

SEOのように検索エンジンに頼ったマーケティングは、急なアルゴリズムの修正で売上が激減することがあります。一方で、メールマーケティングの場合は、自分がEメールを直接配信する(これをオウンドチャネルと言います)ので、アルゴリズム修正の影響を受けることはありません。

ソーシャルメディアなどが普及・拡大を続けていますが、メールマーケティングがなくなることはしばらくないでしょう。

顧客との継続的な関係を構築

アメリカの市場測定会社であるNielsenによると、66%のオンライン消費者は『新しい商品』を購入する際、既に知っているブランドから購入します。みなさんも自分の行動を振り返ると、このデータは感覚的に違和感ないと思います。オンライン消費者は、既に商品を購入したことがあり、親しみを持っているショップやブランドサイトでネットショッピングする傾向が強いのです。

Eメールは、顧客のリピート購入を促進するうえで非常に重要な役割を果たします。なぜなら顧客の特性に合わせてメールの内容を最適化しやすく、効果改善の幅も大きいからです。詳細は後述の『③セグメンテーション』『④メール作成』『⑤トラッキングと改善』のパートで解説します。

Shopifyを使ったEメールマーケティングの始め方5ステップ

具体的なEメールマーケティングの手順は以下の5ステップになります。Shopifyではメールマーケティングをサポートする機能が備わっていますので、活用例も合わせて解説します。

① 目標の設定
② メーリングリストの作成
③ セグメンテーション
④ メール作成
⑤ 効果のトラッキングと改善

それでは順に見ていきましょう。

① 目標の設定

最初に、Eメールマーケティングで何を達成したいのかを明確に設定します。例えば、最終目標を『メール経由による商品Aの購入を月5件に増やす』とします。そうすると、『何人にメールを送らなければこの目標は実現できないか』を逆算して考えられるようになります。

シンプルな例を挙げると、顧客にメールを送った場合の開封率を20%、CVR(コンバージョンレート)を0.1%としましょう。

月5件の購入を発生させるには、

5件 ÷ 20% ÷ 1% = 2,500

2,500通のメールを配信しなければならないということになります。これが次で説明する、メーリングリスト上の顧客数(Eメールアドレス数)の目安になります。

② メーリングリストの作成

メーリングリスト(顧客リスト、もしくはEmailリスト)はEコマースマーケティングにとって非常に重要です。ネットショップのオーナーに『マーケティング上の最大の後悔は何ですか?』と聞くと、多くの人が、初日から顧客のメールアドレスを収集していなかったこと、と答えます。それほど質の高いメーリングリストは重要で、ビジネスの安定性を左右します。

具体的には、以下の方法等を使って顧客のメールアドレスを収集していきます。

  • 顧客が価値を感じる情報
  • キャンペーン、クーポン、ポイント
  • サンプル商品やプレゼント

顧客にメールアドレスを登録してもらうために一番重要なことは、顧客が『価値を感じる』見返りを用意することです。高価なものである必要はなく、『プロモーションやキャンペーン情報』であったり、商品をお得に買える『クーポンやポイント』などは効果的です。

Shopifyアプリには、Bold Loyalty Pointsなどのようにサインアップ時にボーナスポイントを獲得できる『ポイントアプリ』もありますので、活用してみるのも良いでしょう。

③ セグメンテーション

メーリングリストが育成できてきたら、次は顧客のセグメンテーションをおこないます。セグメントせずにメールを一斉配信するのは投資対効果が悪く、おすすめしません。

顧客を特性ごとにセグメント分け(分類)してから、各セグメントに適したメッセージを作成し、メールでアプローチすると良いでしょう。

一般的にセグメンテーションは、顧客を細かく分類すればするほど売上に繋がりやすくなると言われています。しかし同時にコンテンツの準備や作業に時間が掛かります。よって初心者にオススメは、まずは以下の3セグメントに分けてみましょう。

  • 新規顧客
  • 既存顧客
  • 休眠顧客

基本的なメールマーケティング方向性として、新規顧客には、カゴ落ち初回購入のお礼メール、既存顧客には他のおすすめ商品やVIPメール、休眠顧客には商品の入荷や購入意欲の掘り起こしメールなどを送付するよ良いでしょう。

必要に応じてさらに細かいセグメンテーションをしていきます。

④ メール作成

顧客をセグメントに分類できたら、次はいよいよメールを作成します。

メールの内容は運営しているネットショップによって様々ですが、マーケティングメールには以下3つのカテゴリーに大別されますので、順に紹介します。

  • 商取引メール
  • プロモーションメール
  • トリガーメール

マーケティングメールの種類① 商取引メール

商取引メールは、注文確認書や商品発送の通知メールなど、情報通知を目的としたメールです。顧客にとって重要な情報が含まれているため、プロモーションメールよりも開封率が高いです。

したがって、商取引メールを販売機会として活用することもできます。注意点は、あまり宣伝色を強くし過ぎると顧客が使っているメールのフィルター機能でプロモーションメールと認識され、自動でプロモーションフォルダに振り分けられてしまうこともあります。

あくまで2割程度のボリュームで宣伝・告知に使う程度にしましょう。

マーケティングメールの種類② プロモーションメール

プロモーションメールは、新商品の発売、タイムセール、父の日やクリスマスのような季節セールなど、特定のプロモーションを顧客に知らせるためのメールです。

上記で解説したセグメンテーションごとに内容を吟味してメール送信すると良いでしょう。メールを作成する際のポイントは、1つのメールで顧客に期待するアクションは1つに絞りましょう。新商品の紹介であったり、メンバー特典の紹介など、同一メール内で複数のアクションを促すと顧客が混乱し、CVRが下がる可能性があります。

マーケティングメールの種類③ トリガーメール

トリガーメールは『ライフサイクルメール』とも呼ばれています。顧客をより細かいセグメントで分け、一人一人のライフサイクルに合わせてメール送信するため、非常に強力です。

例えば、トリガーメールの代表的な物に『カゴ落ちメール』があります。みなさんもAmazonなどでカートに商品を入れたまま購入せずにログアウトすると、リマインドメールが届いた経験があるかと思います。カゴ落ちメールを送信することによって、売上の約5〜11%のリカバリーが可能と言われています。

Shopifyには通常機能としてカゴ落ちメールがありますので、ぜひ活用してみてください!

Shopifyのメリット・デメリット | Shopifyに適したビジネスとは?

その他にも、トリガーメールの典型例としてウェルカムメールや二次購入メールなどがあります。

見出し3:⑤ 効果のトラッキングと改善

メールマーケティングは効果があったかどうかを継続してモニターしていくことが重要です。以下のポイントを押さえて売上拡大のために改善を繰り返しましょう。

  • Google AnalyticsでPV、ユーザー数、直帰率等を計測する
  • メールの開封率やCVR、売上を計測する
  • メール到達率とリストの正常性

例えば、メール開封率の平均値は20%〜30%になります。自分のマーケティングメールの開封率をチェックして平均を下回っている場合は改善が必要です。改善策の一例として、メールのタイトルは開封率に大きな影響を与えます。魅力的な件名であるほど、開封率は高くなるため、タイトルの見直しも必要でしょう。

また、メールを送信しても意図した相手に届くかどうか(到達率)も重要です。メーリングリストは常にメンテナンスし、リスト自体も規模を拡大する努力を継続しましょう。

Shopifyアプリでは、KlaviyoやOmnisendなどを使うと、アプリ内でメールの開封率や売上を見ることもできます。必要に応じて活用しましょう。

まとめ:ShopifyでEメールマーケティング – シンプルで最強の収益化ツール

ここまで初心者向けにメールマーケティングの基本と、Shopifyを使ったメールマーケティングの具体的な手順を5ステップで解説してきました。

改めて内容をまとめると以下になります。

Shopifyを使ったEメールマーケティングの始め方5ステップ

① 目標の設定
② メーリングリストの作成
③ セグメンテーション
④ メール作成
⑤ 効果のトラッキングと改善

メールマーケティングの最大の利点は、低リスク・低コストで高いCVR(コンバージョンレート)が期待できることです。みなさんもShopifyを活用して、ぜひメールマーケティングをしっかり運用してみてください。

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