先日、カリフォルニア州で自動車を個人売買し、希望以上に高く売ることができました。
今回はアメリカで車を売りたい方の以下の悩みを完全に解決する記事になります。
- アメリカでの自動車の売り方って?
- ディーラーだと高く売れないし、自動車を個人売買したい!
- 個人売買の準備は何から始めればいいの?
この記事のステップの通り進めれば、誰でも簡単にカリフォルニア州で自動車の個人売買ができます!
私は今回の方法で、購入時の約50%の値段で売ることに成功しました!大満足です!(通常、ディーラーに売ると買値の30%以下になります。。)
これからカリフォルニア州で車を個人売買したいという方は、是非参考にしてみてください!
アメリカで自動車を売る方法は2つ
アメリカで自動車を売る方法は主に2つです。
- 個人売買する
- ディーラーに売る
日本の方は驚かれるかもしれませんが、アメリカでは車の個人売買は一般的です。
基礎知識として、個人売買とディーラーに売る場合とでは以下のような違いがあります。
よって、車を売るまでに時間的余裕がある方は、まず個人売買にチャレンジしてみることをお勧めします。
まずは Kelley Blue Book という相場検索サイトで、事前に売りたい車の相場を把握しておきましょう。
買い手が見つからないようであれば、手続きが簡単なディーラーに売れば良いのです。
カリフォルニアで自動車を売る相手を探す方法
アメリカで自動車を個人売買する場合、まずは『売る相手』を探さないといけません。
以下のリソースを使って探すのが一般的な方法です。
① びびなびなど日系サイトを使う
② 知人に売る
③ クレイグリストなど米系サイトを使う
④ 学校、アパート、日系マーケットなどの掲示板に張り出す
私のおすすめは①と②です。
売る相手が日本人であればきちんとした人は比較的多いので、手続きをきちんとしないなどのリスクが低くなります。
また、自分の知人で信用できる人であれば、トラブルの可能性も低くなります。
日本人は車を綺麗に使うので、買い手が外国人の友人の場合は喜ばれることも多いです。私の場合はクラスメイトの友人と個人売買しました。
サンディエゴ在住の方は『サンディエゴタウン』も活用できると思います。私は自動車の他に、家具の売買やアパートのレンタルなどで利用しました。
自動車の個人売買を始める前に – 注意点
個人売買ではトラブルを避けるために、以下のことに十分に注意しましょう。
トラブルのほとんどは、以下の3点を確認していない場合がほとんどです。
① 車の現状を明確にする
② 売る相手がきちんとした人か確認する
③ 費用の負担者を明確にする
順に説明します。
① 車の現状を明確にする
売る相手に事前に車の状態をしっかり説明しましょう。後でトラブルにならないように、正直に全てオープンにすることが重要です
具体的には、
- 車の年式、メーカー、モデル
- 走行距離
- 車の希望販売価格
- 車体の詳細写真(ボンネットの中、タイヤのすり減り、トランクなど)
- 事故歴
- 修理、メンテナンス歴
- 備品(スペアタイヤあり、など)
- その他、気づいた問題点など
- 引き渡し可能日
などを予め相手に伝えましょう。しっかり情報を開示して、信頼を作ることが大切です。
これらを納得してくれた方のみ試乗してもらう方が、売り手としても楽になります。
② 売る相手がきちんとした人か確認する
私の場合はクラスメイトで信頼関係もできていたので問題ありませんでしたが、相手が信頼できる人か慎重に確認しましょう。
掲示板などで募集すると、途中で連絡が取れなくなる人もよくいます。
売買を決める前に、以下を必ず確認しましょう。
- お互いの連絡先(メールアドレス、電話番号)を交換する
- 支払い方法(チェックなのか、現金なのか)、割引の有無を確認する
- 基本的に一括支払いにする
- 名義変更を売り手がいつおこなうのか確認する
など、しっかり事前に確認しましょう。
③ 費用の負担者を明確にする
車の売買に伴う費用負担はどちらがするのかを明確にしておくことも重要です。
- スモッグチェックの費用は基本的に『売り手』が負担します
- 売買後、DMVに支払う自動車の登録費用、および税金は『買い手』が負担します
お互い個人売買に慣れていない場合は、上記2点も事前に明確にしておきましょう。
自動車の個人売買の方法を解説
売る相手が決まったら、いよいよ個人売買の手続きを進めます。
ここからは売り手と買い手に分けて手続きを解説していきますね。
売り手がおこなうこと
車を売る相手が決まったら、売り手は以下の6ステップで手続きを進めます
① スモッグチェックに行く
② 車のピンクスリップ(Certificate of Title)を用意する
③ 代金の受け取り方を決める
④ レシート(Bill of Sale)を2枚用意
⑤ 自動車を個人売買する
⑥ DMVに車の譲渡を報告する(売買後、5日以内)
具体的に解説していきます。
① スモッグチェックに行く
スモッグチェックとは、排気ガスのチェックのことです。カリフォルニア州では中古車の売買時には必ずチェックすることが義務づけられています。
スモッグチェックをおこなうことは売り手の責任です。
車の売買が決まったら、まずはスモッグチェックにいきましょう。
スモッグチェックにパスすると自動的にDMVに情報が送信されます。
証明書は後ほど買い手に渡すので、大切に保管しておきましょう。
② 車のピンクスリップ(Certificate of Title)を用意する
ピンクスリップとは、車の権利書のことです。持っていることで、その車を所有していることを証明します。
英語では『Certificate of Title』と呼ばれています。(カリフォルニア州では紙の色がピンクなので、ピンクスリップと呼ばれています。)
ピンクスリップに売り手の情報を先に記入し、サインしておきましょう。
後ほど車の売買時に、売り手にピンクスリップを手渡すことで、この車を譲渡したという意味になりますので、非常に大切な書類になります。
ピンクスリップの書き方
上記の記入例の通りに売り手の情報を記入しておきましょう。
ピンクスリップの上側3分の1の部分は、『Notice of Transfer and Release of Liability』といって、売り手が車の権利を手放したという書面です。
売買後、DMVに届け出るために必要な書類になりますので、売買時に上側を切り離して売り手が保管しましょう。(DMVの申請の仕方は後述します。)
③ 代金の受け取り方を決める
車の代金の支払い方法を決めましょう。
現金なのか、チェックで受け取るのか、きちんと決めておくことが大切です。
通常は、銀行が “支払い額がきちんと口座に入っていること” を保証してくれる『Bank Check(cashier’s check)』を使った取引がトラブルが少なく安全です。
④ レシート(Bill of Sale)を2枚用意
こちらは法的には必要ではありませんが、基本的に売り手が2枚用意します。(売り手と買い手がそれぞれ保管)
書式は特に決まっていませんが、DMV(車両管理局)のサイトにBill of Saleのフォーマットがあるので、印刷してお互いにサインします。
カリフォルニアDMVのBill of Saleのフォーマット
⑤ 自動車を個人売買する
車の売買時、用意したピンクスリップとレシートに買い手の情報を記入してもらい、売り手と買い手ともにサインします。
買い手から代金を受け取ったら、以下を買い手に渡しましょう。
- ピンクスリップ(Certificate of Title)の下側
- スモッグチェックの証明書
- レシート(Bill of Sale)の片方1枚
これで車の譲渡が完了しました。
次は忘れずにピンクスリップの上側をDMVに申請しましょう。
⑥ DMVに車の譲渡を報告する(売買から5日以内)
車の譲渡が完了したら、売り手はDMVに報告が必要です。
オンライン、もしくはピンクスリップ(Certificate of Title)上側をDMVに提出することで完了します。
オンラインが手軽で便利なので、譲渡が終わり次第、以下のリンクから手続きをしてしまいましょう。
DMV NOTICE OF TRANSFER AND RELEASE OF LIABILITY
オンライン申告時には以下3点が必要なので、メモしておくとスムーズです。
- 買い手のフルネームと住所
- ライセンスプレートのナンバーとVehicle Identification Number (VIN)の下5桁
- 売買時の自動車の走行距離
買い手がおこなうこと
買い手の手続きについても解説します。
① 保険の加入
事前に売り手から車の年式、メーカー、モデル、VIN、走行距離などの情報をもらい、保険に加入します。
② DMVで車両登録をおこなう
売買成立後、10日以内にDMVに行きVeheicle Registration(車両登録)を行います。
スモッグチェックの証明書、ピンクスリップ(Certificate of Title)の下側、保険加入証、レシート(Bill of Sale)を持ってDMVに行きましょう。
車両登録の金額および、車の税金を支払います。
手続きが終了すると、約1~2週間ほどで新しい名義のピンクスリップが送られてきます。
個人売買手続きを簡単に!AAAに行こう!
売買契約後の車両登録(名義変更)の手続きですが、売り手と買い手が別々に手続きしなくても、一緒にAAAオフィスに行けば一括で双方の手続きをすることができます。
※買い手もしくは売り手がAAAのメンバーであることが条件です。
DMVに行ってもできますが、長時間待つ場合が多く、個人的にはAAAオフィスがおすすめです。
AAAでの手続き方法
特に事前予約はいらないので、最寄りのAAAオフィスに売り手と買い手が一緒に行きます。
カウンターで受け付けの人にチェックしてもらいながら、ピンクスリップにお互いサインをします。
希望すれば、買い手は自動車保険の加入も当日おこなうことができます。
以上で簡単に手続き完了です!
自動車の個人売買(カリフォルニア州)まとめ
アメリカでは自動車の個人売買が主流なので、時間に余裕のある方はぜひ今回のステップに沿ってチャレンジしてみてください。
もう一度、自動車の個人売買のプロセスをまとめます。
売り手は以下の6ステップです。
① スモッグチェックに行く
② 車のピンクスリップ(Certificate of Title)を用意する
③ 代金の受け取り方を決める
④ レシート(Bill of Sale)を2枚用意
⑤ 自動車を個人売買する
⑥ DMVに車の譲渡を報告する(売買後、5日以内)
買い手は以下の2ステップになります。
① 保険の加入
② DMVで車両登録をおこなう
お互い車の個人売買が初めての場合は、名義変更の手続きは一緒にAAAのオフィスに行くことをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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